NHKの「ダーウィンが来た!」ネコの大特集を放送、猫島の女王交代劇を初めてカメラが撮影
日曜日の夜7時30分からNHK総合で毎週放送されている動物番組「ダーウィンが来た! 〜生きもの新伝説〜」。2019年7月21日(日)はネコ特集の第3弾が放送されます。
世界中の生きものたちの最新情報を収集しながら、未知で驚きの新伝説を発掘する同番組。ハイスピードカメラや生物の体に装着するカメラなど、最新鋭の機材を用いて撮影した迫力ある映像を通じて、普段はなかなか見ることが難しい生物の行動や生態をうかがい知ることができます。
長い番組の歴史の中でもネコの特集は意外と少なく、2016年11月に初めて第1弾となる「潜入!秘密のネコワールド」を放送。オス同士の熾烈な争いやオスとメスの恋の駆け引き、子育て中の母猫が外敵から子供を守るための秘策など、一見のんびりと過ごしているようにも見えるネコの野生動物としての驚きの素顔が明らかにされました。
続く第2弾は2017年11月に前編と後編が2週にわたって放送され、前編では若いオス猫が失踪する謎を解き明かすべく行動を追跡。後編ではこれまで子育てに一切関わらないと考えられてきたオス猫の常識を覆す、驚きの大発見を世界初のスクープ映像で公開するなど大きな話題となりました。
いずれも撮影地は、周囲8キロほどの小島に150匹ほどのネコが暮らす「猫島」として有名な福岡県の相島(あいのしま)。
第3弾も同島を舞台に、研究者も驚いたという「女王ネコ」の交代劇の様子が放送されます。
女王のように強く、島一番のモテ猫だったメス猫の「ミュウ」は残念ながら2018年に死んでしまい、その一人娘である「コガネ」が今回の主人公。
ネコの世界では母親が守ってきたエサ場や子育て場所はメス猫が受け継ぎますが、残されたコガネは3歳でまだ母のような貫禄はなく、ライバルのメス猫たちが場所を奪おうと次々と襲来。コガネが産んだ子どもの命を狙う危険なオス猫もやってきてしまいます。そこに現れた意外な救世主とは…。
取材班が島民の許可を得ながら住居や庭、物置の中など、色んなところまでネコを追いかけて撮影を行ったという本作には、コガネの子どもたちをはじめ、コガネのパートナーとなるオス猫や、コガネに求愛してくるよそ者の猫、コガネの姉など、個性的な猫たちがたくさん登場。
放送開始は7時15分からの拡大スペシャル版で、「ダーウィンが来た!」のネコ特集を初めて見る人でも楽しめるのはもちろんのこと、主人公の「コガネ」は、第1弾の主人公だった白猫「ミュウ♀」とは母娘、第2弾の主人公だった茶トラ猫「コムギ♂」とは姉弟の関係でもあるため、過去のネコ特集を見た人にとっては元家族だった猫の別ストーリーとしても楽しむことができる内容となっています。
人間界からはなかなかうかがい知ることができない、猫島で繰り広げられる女王ネコの波乱の交代劇。その一部始終を覗いてみては。
放送日程:2019年7月21日(日)
放送時間:午後7時15分〜7時55分