猫博士こと山根教授の研究結果を展示する「ねこ学への招待」西南学院大学博物館で開催中
福岡県福岡市にある西南学院大学博物館で4月から「研究室訪問シリーズⅡ」と題して、猫の生態を明らかにする学問「ねこ学」の研究結果を展示する企画展が開催されています。
「研究室訪問シリーズ」とは、西南学院大学の教授たちが研究の合間にコツコツと集めてきた貴重な個人コレクションや長年の研究成果を、博物館スタッフと協力して一挙に公開する試みのこと。
普段は大学の教室や研究論文でしか知ることのできない教授の研究を分かりやすく紹介することで、大学と地域社会をつなぐ場となる役割を果たしています。
現在はシリーズ第2弾として、「ねこの秘密(文春新書)」「ねこはすごい(朝日新書)」などの著作がある山根明弘教授の研究にフォーカス。
同氏は九州大学大学院時代に6年半にわたって福岡県の玄界灘に浮かぶ猫島・相島(あいのしま)でノラネコの研究を行い、世界で初めてDNAによるノラネコの親子判定を実施。その後もイリオモテヤマネコをはじめとする希少動物の保全研究やノラネコの研究を継続し、2016年にはNHKの科学系番組「ダーウィンが来た!」のスタッフの協力を得て、オス猫による子猫の見守り行動を発見するなど「猫博士」として知られています。
会場では、私たちの身近にいる「ねこ」とはどんな生き物なのか?この生き物とわたしたち人間は今までどんな関係を築いてきたのか?等、ねこの生態を明らかにする学問「ねこ学」(Cat Studies)を通じた山根教授の研究紹介を中心に、ねことキリスト教の関係にせまる資料や、夏目漱石の「吾輩は猫である」初版本などが展示されています。
おはようございます😊今日もいいお天気☀️気持ちよさそうに日向ぼっこをしているねこに出会えるかも。西南学院大学博物館では「ねこ学への招待」展を開催中です。ねこの足跡に誘われて、奥深い「ねこ世界」へ。入場無料🐈どなたでも自由にご見学いただけます。皆さまのお越しをお待ちしております😺 pic.twitter.com/sZ1ypxq36f
— 西南学院大学博物館 (@seinan_museum) 2019年4月4日
5月25日(土)には山根明弘教授のトークイベントも開催。
展示内容の見どころや「ねこ学」の魅力について語るほか、トークイベント前には西南学院大学応援指導部吹奏楽団が登場して猫にまつわる音楽コンサートも行われます。
<トークイベント&コンサート>
日程:2019年5月25日(土)
時間:13:00~15:00
会場:西南学院大学博物館2階講堂
料金:無料(申込不要)
また、企画展の期間中は「教えて! あなたのネコ研究」と題したワークショップも実施中。個体識別カードを印刷して身近に見かけるネコをじっくり観察し、顔や身体の特徴を色鉛筆で書き込んでカードを完成させたのち博物館の受付に提出すると、後日博物館に展示してもらえるほか、参加者特典としてポストカードをプレゼントしてもらえます。
<ワークショップ>
期間:2019年4月1日(月)~6月29日(土)
対象:誰でも参加OK
会場:西南学院大学博物館エントランス、1階廊下
イベント概要
名称:ねこ学への招待
期間:2019年4月1日(月)~6月29日(土)
時間:10:00〜18:00
※入館は閉館の30分前まで
休館:日曜日
入館:無料
会場:西南学院大学博物館 1階特別展示室・2階講堂
福岡市早良区西新3丁目13番1号