東京芸大の学生や教員らが制作、猫のアート作品を展示&販売する「藝大の猫展」
東京藝術大学のキャンパス内にあるギャラリーショップ・藝大アートプラザで4月26日から、猫をテーマにした作品を展示販売する「藝大の猫展」が開催されています。
藝大アートプラザは東京藝術大学の学生、教職員、卒業生の作品を中心に展示・販売することで、多くの人々がアーティストと出会い、応援できる場所になることを目的として昨年10月にオープンした施設。
1,000円程度で買える1点もののアクセサリーから、1点数十万円もするものまで、2学部14学科にわたるアーティストの多種多様な作品が並んでいるほか、藝大のオリジナルグッズやアート本、コミック、雑誌なども販売されています。
現在行われているのは、藝大のアーティストが「猫」をテーマに制作した絵画・彫刻・工芸・建築・映像・写真・音楽など、幅広いジャンルの作品が一堂に会する作品展。
見どころのひとつは事前に行われたコンペ作品。
本展の開催に先立ち、藝大の在校生や本年3月の卒業生を対象に作品募集を行い、近著「猫も老人も、役立たずでけっこう」など猫に関する著書も執筆している東京大学名誉教授・養老孟司氏をはじめ、藝大絵画科のO JUN教授、藝大彫刻科の原真一教授、伊藤久美子アートプラザ店長ほか、計5名による審査によって選出された各受賞作品が展示販売されています。
最優秀の「猫大賞」に選ばれたのは、ユニークな体験型の作品。
上記の瓶の中には砂鉄と磁石が入っていて、箱を閉じて揺すると砂鉄の形が変化。猫の目玉が表れたり消えたりする仕掛けになっており、他の作品が猫の形を具象的に表現しているなかで異彩を放っています。
会場には在校生の作品だけではなく、卒業生や教師陣による猫作品も豊富に展示。
油画、日本画などの絵画をはじめ、ブロンズや木彫、テラコッタなどで制作されたリアルで可愛い猫の彫刻のほか、お菓子の材料で制作された作品なども並んでいます。
また、都内屈指のショッピングエリアでありながら、今後の街のあり方を再考する時期にきている目黒区「自由が丘」について、未来や活性化の方向性をアートとデザインの視点で研究する「自由が丘×東京藝大 アート&デザイン・プロジェクト」の一環で制作された猫の彫刻作品も登場。
寝ている姿や伸びをしている姿、じっとこちらを見つめる様子など、猫の仕草や表情を表現したさまざまな作品を鑑賞することができます。
その他にもギャラリー内の書棚では「猫とアート」というテーマで猫のアート本を展示・販売しているほか、作品展の期間中に、小学館IDのメルマガまたは小学館IDの登録完了画面を藝大アートプラザの店頭レジで提示すると、リアルな描写と猫愛あふれるストーリーで大人気の猫マンガ「俺、つしま」の限定ポストカードがもらえる特典が用意されています。
イベント概要
名称:藝大の猫展
期間:2019年4月26日(金)〜5月26日(日)
時間:10:00〜18:00
休業:5月7日(火)、13日(月)、20日(月)
入場:無料
会場:藝大アートプラザ
東京都台東区上野公園12-8
東京藝術大学美術学部構内
画像提供:(C) GEIDAI ART PLAZA