謎のコレクターによる収集作品を展示「招き猫亭コレクション 猫まみれ展」旭川美術館で開催

さまざまな猫のアート作品を集めて展示する「招き猫亭コレクション 猫まみれ展」が、北海道の旭川美術館で10月28日まで開催されています。

旭川美術館の外観旭川美術館:GFDL, Link

「招き猫亭」とは、浮世絵の名品や藤田嗣治、アンディ・ウォーホルなど、国内外の猫をモチーフにした美術作品を40年にもわたって集め続けている謎のコレクター。

「好きか?嫌いか?」がコレクションの判断基準だという招き猫亭のコレクションは今なお増え続けており、厳選した作品の一部を展示する「猫まみれ展」は全国の美術館を巡回して好評を博しています。

今回、旭川美術館で始まった「猫まみれ展」では、招き猫亭が収集してきた油彩画、日本画、版画、浮世絵、彫刻、陶磁など約300点もの猫作品がずらりと展示されており、江戸時代の浮世絵師・歌川国芳から、19世紀末パリの画家・スタンラン、日本近代絵画史に名を残す竹久夢二、レオナール・フジタ(藤田嗣治)、岸田劉生そして現在活躍する横尾忠則、籔内佐斗司、山本容子らまで、個性豊かな作家たちの猫愛あふれるアート作品を楽しむことができます。

猫まみれ展の展示作品 by 旭川美術館


猫まみれ展の展示作品 (一例)

歌川国芳「猫の百面相」1840年代歌川国芳「猫の百面相」 1840年代

・テオフィル・アレクサンドル・スタンラン〈猫と少女〉1898年
・金子國義〈Micky & Lily〉2002年
・歌川広重〈名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣〉1857年
・藪内佐斗司〈猫も歩けば〉1998年
・竹久夢二〈黒猫を抱く女(やなぎ屋版)〉1920年
・小泉淳作〈猫〉2007年
など。

「猫まみれ展」猫による作品解説 by 旭川美術館中には猫による解説もありますニャ

また、会期中には同館の学芸員の方が「猫まみれ展」の見どころを解説してくれるイベントも予定されています。

■見どころ解説
日時:9/9(土)、10/7(土)、10/14(土)
時間:14:00〜14:300
会場:同館講堂
費用:無料(観覧料は必要)
講師:村山史歩(同館主任学芸員)

旭川美術館の喫茶コーナーで販売中の猫クッキー喫茶コーナーには会期中限定で猫クッキーが登場

今年の4月に発売された雑誌・アートコレクターズの愛するにゃんこアート特集では、「猫まみれ展」への想いなどが綴られた招き猫亭の貴重なインタビュー記事が掲載されていますので、招き猫亭に興味のある方はこちらもチェックしてみてください。

招き猫亭コレクション 猫まみれ展 in 旭川

期間:2017年8月29日(火)〜10月28日(土)
時間:9:30〜17:00(入場は30分前まで)
休館:月曜日(9/18,10/9は祝日開館)
料金:1,000円、高大生600円、小中生300円
※障害者手帳をお持ちの方は観覧料が無料になるほか、10名以上の団体料金も用意されています。

会場:北海道立旭川美術館

北海道旭川市常磐公園内

本展では自身で飼っているペットの写真(葉書大サイズ)を持参すると、写真を一定期間同館のロビーに掲示してもらえるほか(写真の返却は不可)、前売り券の料金で入場できる特典が用意されていますので、ペットを飼っている方はぜひ活用してみては。

画像提供:Hokkaido Asahikawa Museum of Art

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