猫のマーキング(臭い付け)対策

マーキングとは、縄張りの中で猫が自分の臭いを付ける習性のことです。

マーキングで臭いを付ける方法はいろいろありますが、その中でもおしっこをかけて自分の臭いを付けることをスプレー(尿スプレー行為)と言います。つまり、マーキングという習性の中にスプレーという手段があるのです。

猫にとっては無意識にやることなのですが、人間にとってはやられると困ってしまうこともありますので、マーキングの種類とその対策をご紹介します。

 

顔をこすりつける

猫の頬(ほお)や顎(あご)には分泌腺があり、そこから自分の臭いが出ているので、自分の顔をこすりつけることで臭いづけを行っています。よく飼い主さんの足や手に顔をこすりつけてきますが、これはリラックスしている状態だと言われていますので、むしろ嬉しい行為ですね。

ただし、微量ながらも分泌液が出ているので、こすりつけられた側には分泌液が付着します。白い壁紙や柱などに顔をこすりつけていると、だんだんそこが黒ずんでくるのがはっきりと分かります。これを防ぎたい場合には、猫が顔をこすりつける位置の高さに保護シートを貼ってやると色が付いてしまうのを回避することができます。

猫はマーキング以外にも顔をこすりつけてくることがあります。鼻のあたりや身体までこすりつけてくるパターンがそれで、これは猫が飼い主さんに甘えている時に見られる行動です。この時、猫のしっぽはピンッと上に立っていますので、マーキングとの見分け方は簡単です。

 

爪をとぐ

爪とぎには獲物を狩るために爪を鋭くしておく役割がありますが、マーキングの役割も果たしています。

猫の肉球には汗腺(汗が出る腺)があり、そこから自分の臭いを出しています。爪とぎをしている時に肉球から汗を出して、そこに自分の臭いをつけているんですね。

自分の縄張りの中で爪をといで臭いをしっかりつけることで、「ここは旺盛な猫が支配しているテリトリーだから、他の猫は入ってくるなよ!」とアピールするわけです。確かに猫がバリバリ爪をといでいる時は、何かに凄んでいるかのような自信たっぷりの表情をしています。

猫の爪とぎは本能なので止めさせることはできませんが、家具で爪とぎをさせないようにする対策はいくつかあります。詳しくは爪とぎを用意するの記事を参考にしてみてください。

 

スプレー行為をする

見たことがない猫が自分の縄張りに入ってきたり、不安な気持ちになってしまった猫は、通常より濃いおしっこを壁や家具などの側面にかけることで、縄張りを主張したり安心しようとしたりします。

スプレーは壁などに対して水平方向におしっこをかけます。この時、猫は立ったまましっぽを上に立てて、お尻を震わせながらおしっこをします。通常のおしっこは座って真下にしますし、しっぽも軽く浮かせる程度なので、スプレーと通常のおしっこは簡単に見分けられると思います。

オス猫の場合は発情期になるとスプレー行為をするので、去勢手術をすることで解消することができます。いちどでもスプレーをすると、癖でまたやってしまう可能性があるので、できれば不妊手術ができる年齢になったらスプレーをする前に去勢手術をするとよいでしょう。

発情期でないにもかかわらずスプレー行為をする場合は、何らかの不安やストレスを感じている可能性が高いので、その原因を見つけて解消して上げる必要があります。快適な環境づくりの中で出来ていないことがないか確認してみましょう。