スマホをかざすだけで犬猫の情報を読み取れる、ペット用迷子札「PawBell(パウベル)」
愛猫や愛犬がもしも脱走してしまったら…。
飼い主さんにとっては誰しも遭遇したくないシーンですが、SNSでは迷い猫や迷い犬の情報が日々飛び交っていて、自分の身にもいつか起きるのではないかと一度は頭をよぎったことがある人も多いのでは。
迷い猫の位置特定サービス&アプリ「ねこもに」を提供している豆蔵ホールディングスが2016年に発表したリリースによると、飼育中の猫の30%が迷子になり、そのうち飼い主さんの元に戻ってくるのは約20%。また、自然災害の発生時にはペットの管理が不十分となるため、多くの迷い猫が発生していると指摘しています。
そのような迷子対策も兼ねて昨年には、ペットのマイクロチップ装着義務化を含む改正動物愛護法が成立。チップに記録されてる15桁の番号を読み取り、事前に登録したデータベースと照合することで身元を確認できるため、ペットの迷子を減らせる効果が期待される取り組みで、改正法は2022年6月までに施行される見通しとなっています。
しかし、マイクロチップは体内に埋め込むため保護した犬猫の外見からは装着の有無が分からず、装着していたとしても中に記録されている番号を確認するには専用のリーダー(読み取り器)が必要。機器が配備されている動物愛護センターや保健所、一部の動物病院や警察署などに連れて行く必要があります。
そうした手間を少しでも減らせそうなのが、スマートフォンで情報を読み書きできる「PawBell(パウベル)」というペット用の迷子札。
首輪に取り付けるだけの迷子札で、内部には小型のNFCタグを搭載。
NFCとは、非接触型ICチップにかざすだけで通信できる規格のことで、通信範囲が数センチ程度と短く、おサイフ機能付きのスマートフォンや、Suica、PASMOなどの交通系ICカードに使われている技術です。
NFCタグを搭載した迷子札には無料の専用アプリを通じて最大137byteの文字を書き込めるため、ペットの名前や飼い主さんの連絡先情報などを記録することが可能。
記録した情報はスマートフォンを迷子札にかざすことで読み取ることができ、Android端末の場合はアプリを必要とせずロック画面を解除してかざすだけ。iPhone端末の場合はNFC読み取りアプリを起動してかざすことで書き込まれたデータを見ることができます。
例えばマイクロチップ番号を書き込んでおくと、専用のリーダーがなくても誰でもスマホで読み取ることができるので、マイクロチップ番号を迷子の捜索に役立てるといった活用の仕方も。NFCタグは180℃の耐熱性がある高品質な国産タグを使用し、耐水性もあるため荒天の中を犬猫が移動してもデータを読み取れるほか、記録したデータは10年間保持でき、繰り返し書き込んだり、上書きを禁止したりすることもできます。
この迷子札はNFC機能に加えて、QRコード機能も付いたハイブリッド仕様の製品もラインナップ。
こちらは更に詳しい情報をデータベースに登録して「Peties迷子サポート機能」を利用できるモデル。
犬猫を保護した人が迷子札のQRコードをスマホで読み取ると、事前に登録した病歴・持病・投薬・生活習慣・性格などの詳細情報を閲覧することができ、ペットを引き渡すまでのお世話をする際に役立てることができます。
このペット用迷子札PawBell(パウベル)は2020年4月1日(水)より、迷子のお守りshop(maigo-omamori.com)にて発売される予定となっています。
<参考>
・専用の発信機で愛猫の位置を特定する「ねこもに」ペット探偵による捜索サービス保険を追加
・距離や位置情報をマップで確認!スマホで愛猫の位置を探せる電子タグWistiki、日本でも販売開始
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