我に祈りを捧げるのニャ…ネコを乗せて思わず拝みたくなってしまう爪とぎが誕生
猫はいつも色んな表情を見せてくれるため、写真映えする瞬間にあふれている動物でもありますが、中でもドキッとさせられるのが光を背にしたネコ。
まるで猫の背後から後光が射しているかのような神々しさで、なんとかその瞬間を捉えようと、太陽や電球の光を背にして愛猫の写真を撮影している飼い主さんもいるほど。
しかし、眩しい光を背にしているため、写真写りはイマイチ…なんてことも少なくありません。
そんな仏様のように尊い猫の姿を、手軽にお家で再現できてしまう便利なアイテムがフェリシモ猫部から発売されました。
これは仏像の体から発せられる光明を視覚的に表現した「光背(こうはい)」をヒントに制作されたダンボール製の爪とぎで、猫ちゃんがちょこんと座るだけで、ご本尊のように見えてくるユニークなアイテムです。
通販会社のフェリシモと言えば、ネコ好きな社員が集まって立ち上げた「フェリシモ猫部」が有名ですが、社内にはお寺の教えや生活文化から心豊かな暮らしのヒントを見つける「フェリシモおてらぶ」という名の社内部活も存在していて、お寺のお手伝いや巡礼、お寺文化を伝えるために企業とコラボする活動なども行っているのだそう。
今回発売された爪とぎは、その「フェリシモおてらぶ」が監修を務めているだけあって、なかなかの本格的な仕上がり。
ネコの神々しさを引き立てる舟形の光背は蓮の花弁を模した形になっていて、その表面には女流仏像画家の田中ひろみさんが描くネコの化仏(けぶつ)たちが毛づくろいをしたり、あくびをしたり、ポリポリと頭をかいたり、伸びをしたりと、自由気ままなポーズで描かれています。
ネコの化仏を近くで見ると、仏教の僧侶が身につける布状の「糞掃衣(ふんぞうえ)」と呼ばれる衣装をまとい、安らかな表情を浮かべているほか、化仏の合間を縫って描かれている唐草模様風のデザインは、ネコが大好きなまたたびの実や枝で表現。
一般的に光背の頭部にある円形の光明を頭光 (ずこう) 、身体部にあるものは身光(しんこう)と呼ばれますが、本製品では頭光部分にまたたびの花を、そして身光部分にはかわいい肉球マークがあしらわれており、まさにお寺文化とネコ文化が融合したようなデザインとなっています。
さらに企画段階では、神戸市須磨区にある真言宗須磨寺派の本山「須磨寺」にて、猫たちの健康を祈願して護摩祈祷を授かっているというこだわりよう。
とは言え、機能的には爪とぎとして発売されている商品。
ネコの使用感を重視した設計になっていて、ゆるやかなカーブを描いた積層ダンボールの蓮台は、前傾姿勢になってバリバリと爪をとぐのはもちろん、ゴロンと横になってお昼寝をするのにもピッタリな形状。
光背の側面は高さと厚みがあり、猫ちゃんが立って爪をとぐこともできるようになっているため、気分や好みのスタイルで使用することができます。
組み立ては簡単で、光背パーツと蓮台パーツを付属の両面テープで貼り合わせるだけ。
価格は1セット7,550円。
ネコの爪とぎとしてはちょっとお高い気もしますが、愛猫の神々しい姿を手軽に撮影できるアイテムはなかなか希少。
気になる飼い主さんはチェックしてみては。
価格:1セット 7,550円(+税)
概寸:H51cm × W41cm × D27cm
内容:光背パーツ1個、蓮台パーツ1個、滑り止めシール1シート(4枚付き)、取り扱い説明書1枚
(C) FELISSIMO