歌川国芳のネコ作品を立体化したカプセルトイ「猫の立体浮世絵美術館」
カプセルトイ商品の企画・製造・販売などを手がける海洋堂から今月、猫好きで有名な浮世絵師・歌川国芳が描いたネコをフィギュア化した「猫の立体浮世絵美術館」が発売されました。
猫は古くから日本人の生活に深く寄り添ってきた動物で、きまぐれで豊かな表情や仕草、想像力をかきたてるその存在は、さまざまなアーティストや絵師たちに作品のモチーフとして表現されてきました。その中でも特別高い愛情をネコにもっていたのが、江戸時代に活躍した浮世絵師・歌川国芳です。
斬新な発想で多くの作品を生み出した国芳は「奇想の絵師」とも呼ばれる一方、猫を抱えながら作品を制作していたと言われるほどの猫好きで、女性と戯れる猫、踊る猫、芸をする猫、化け猫など、猫をモチーフにした作品を多く生み出し大変人気を博しました。
そんな歌川国芳が描いたネコたちが、海洋堂のカプセルトイ「カプセルQミュージアム」シリーズのアイテムとして登場。
カプセルQミュージアムとは、動物・恐竜・芸術・妖怪・戦車・食文化など、自然と生命の奇跡や人類が築き上げた文化などが生み出した、面白い「モノ」を収集したカプセルサイズの総合博物館。これまで知らなかった、見えなかった「モノ」の魅力を再発見するコレクションです。
今月発売されたカプセルQミュージアムの最新作「猫の立体浮世絵美術館」では、国芳によって擬人化され人間味あふれる表情で描かれたネコたちを、原型師の村田明玄氏が完全立体化。
江戸時代の文化を反映した愛嬌たっぷりのネコたちを、コレクションしながら楽しむことができます。
踊る猫又
江戸時代に流行った歌舞伎の化猫説話の名場面を一つの画に収めた作品
猫も食わぬ
「猫も食わぬ」「猫に小判」「猫舌」といった、猫にまつわることわざや言葉をリアルな、或いは擬人化された猫たちを用いてコミカルなタッチで描かれた作品群
鼠よけの猫
家からネズミを追い出すための御守り的な作品。一種のまじないとして家に貼る人もいた
猫久兵衛
歌舞伎の演目『梅柳對相傘』のパロディの登場人物、町人・久兵衛として描かれた猫
猫松山
歌舞伎の演目『梅柳對相傘』のパロディの登場人物、遊女・松山として描かれた猫
発売:2018年03月
種類:全5種
価格:1回400円
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