猫とカマキリの戦いが始まりそう…夜の公園で対峙する2匹の姿がリアルポケモンバトルのようだとSNSで大反響
日本は世界的に見れば平和で、安全な国として挙げられることの多い国ですが、それはあくまで人間世界においての話。外で暮らす生き物にとっては、例え日本であっても弱肉強食の過酷な環境で、出会った相手によっては食うか食われるか、時には一戦を交えなければならないこともあります。
そんな自然界における異種格闘技戦が、今にも始まりそうな瞬間を捉えた光景がSNSで注目を集めています。それが岐阜県のとある公園で撮影されたこちらの写真。
手前にはポールの上に立って奥の方を見つめているカマキリが、反対に奥の方には、こちら側を見つめている茶トラ猫が向かい合っているという物騒な構図。
両者の視線がバチバチとぶつかり合っているのか、今にもバトルが始まってしまいそうな、ただならぬ雰囲気が立ち込めています。
カマキリは虫だけでなく、小鳥などの小動物を狩ることもある肉食性の昆虫ですが、体格や運動能力で勝る猫の方がより上位の捕食者。
普通に考えるとカマキリは危険を察して撤退しそうな場面のようにも思えますが、怯むことなく堂々と立ち構える後ろ姿は勇ましく、ぼんやりと浮かぶカマキリの不穏な影が猫に襲いかかろうとしているようにも見えます。
この写真がSNSのX(旧Twitter)に投稿されると、1.2万件を超えるリポストと11万件の”いいね”を獲得。
写真を見たユーザーからは「完全にポケモン」「バトルが始まりそう」「ストライク VS ニャース」といったメッセージが寄せられるなど、ポケモンの戦闘シーンを思い浮かべてしまう人が続出して大きな反響を呼んでいます。
夜さんぽしてるとかならずのら猫に会えるんだけど今日のはヤバイ pic.twitter.com/rM7zMO2Aax
— 長田 沙央梨 saori nagata (@tun_sao) August 16, 2023
写真を撮影したのは、お散歩をするのが好きなのだという長田沙央梨さん。
この日も散歩をしている途中に、持っていたハンディライトで公園を照らしてみると、なんと目の前に猫とカマキリが向かい合ってる場面に遭遇。ちょうど『ポケモンGO』をプレイしながら散歩していたことから、この光景を見た瞬間「リアルポケモンバトルだ!」と感じたと言います。
普段なかなか見かけることのない「猫 VS カマキリ」の異種格闘技戦。
この後、バトルに発展したのかどうか気になるところですが、2匹を「そっとしておこう」と思った長田さんは静かにその場を立ち去ったことから、どのような展開になったのかは謎に包まれたまま。しかし、その結末についてあれこれ思い巡らせてしまうような、想像力を掻き立てられる魅力を持ったワンシーンと言えるでしょう。
また、この写真は夜に撮影されたというのも重要なポイント。日中であればカマキリが草の色で目立たなそうですし、怪しい影もなく、猫の目も光っていないであろうことから、ここまでバトルが始まりそうな雰囲気は出ていなかったものと考えられます。
となると、撮影者の長田さんはなぜ夜にお散歩をしていたのでしょうか。ご本人に聞いてみると「この時期、日中は暑すぎて猫も外であまり寝ていたりはしませんが、夜は涼しいこともあり、のんびり寝ている猫たちに出会えることが魅力です。」と夏ならではのお散歩の楽しさを語ってくれたほか、「民家に駐車してある車の付近にはよく猫がいますね。またナワバリがあるので、同時刻の同じ場所に、同じ猫ちゃんがいることが多いです。」と、夜さんぽ中に猫ちゃんと出会うコツについても教えてくれました。
そんな長田さんは、動物をモチーフにした陶芸立体作品や油彩平面作品などを制作している美術作家。自宅兼アトリエでは2匹の元野良猫ちゃんと一緒に暮らしています。
お家で猫を飼っていて、お散歩中にも猫と出会っている愛猫家の長田さん。
猫のどのようなところに魅力を感じているのか聞いてみると、「それぞれ性格も異なり、表情が豊かなところです。」と回答。また、「自由を愛するところ」にも魅力を感じているのだそうで、アーティストとしての制作活動に通じるものがあるのかもしれませんね。
銀座 蔦屋書店などにて8月19日(土)〜21日(月)まで開催される企画展「ART SESSION」には、長田さんの新作絵画も展示される予定となっています。
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取材協力:長田 沙央梨(@tun_sao)さん
<参考>
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