猫はこんな場所でもくつろげるのか…？三角クッションのてっぺんで香箱座りをする黒猫がバランス感覚良すぎると話題に

猫はバランス感覚が優れている動物として知られていますが、その秘密は耳の中にある三半規管にあります。

細い柱の上に座った猫（バランス力がいい猫）のイメージ写真 — 落ちる気がしませんニャ

三半規管は私たち人間にもありますが、猫の場合はその性能が著しく発達。頭や顔の重力に対する向きを自動で計算し、体が倒れないように調整する機能を持っているため、高い場所から落ちても空中で体をひねって体勢を立て直し、上手に着地することができます。

そんな猫にとって不安定な場所でくつろぐのは、造作もないことなのかもしれません。Twitterでは三角の形をしたクッションの上で、バランス良く座っている猫の写真が注目を集めています。

三角クッション（三角枕）の頂上部でくつろぐ猫 — これは…体が休まらないのでは？

そこに写っているのは、お山のような形をしたクッションの頂上部で、涼しい顔をしながら香箱座りをしている一匹の黒猫。4段クッションの最上部は猫の重みでムギュッと押しつぶされ、2段目に体がはみ出している格好になっていて、明らかにバランスが悪そうな状況。とても座り心地が良さそうには思えません。

しかし、猫のバランス感覚からすると、気にするほどでもないということなのか。周囲には猫ちぐらや座布団など、快適に過ごせそうな平坦な場所が用意されているのに、敢えて三角クッションの頂上でくつろぐあたりに、ただならぬこだわりを感じます。

この写真がTwitterへ投稿されと4,600件を超える”いいね”を獲得。ツイートを見たユーザーからは「器用だな」「組体操」「頂点に立ちたいタイプ」「小山の大将的な」「エジプトみがある」などのメッセージが寄せられ、大きな反響を呼んでいます。

割とここが好きなんだけど、座りづらくない？
座りづらいよね？？？ pic.twitter.com/gWmW7ww9PN
— きららstudio (@kirarakoubou397) July 7, 2023

三角クッションの上で悠々とくつろいでいるのは、黒猫の「きらら氏」。

まるでピラミッドの頂上に君臨する守り神のようにも見えますが、飼い主さんは初めてこの光景を見た時のことについて、「よくそんな不安定な所で落ち着いて座ってるよね、他に座りやすい所たくさんあるのに何で何で？ってなりました(笑)」と回想。猫ちゃん的にはとても居心地が良かったのか、この後、長時間にわたり座ったまま飼い主さんを観察していたと言います。

ちなみに三角の独特な形をしたクッションは、20年以上前に飼い主さんがタイ旅行で購入したもので、現地では三角枕（モーンキット）と呼ばれ、タイではよく見かける一般的な形のクッションなのだとか。

猫の重みで頂上部が凹んでしまった三角クッション（タイの三角枕） — 長年の座り続けた重みによって

猫が座り続けた重みで頂上部が凹んでしまった三角クッション（タイの三角枕） — 山頂部がペチャンコに…!!

実はきらら氏が三角クッションの上に座るのは今回が初めてではなく、お家にやってきた当初からの習慣。家中に休憩スポットがあることから、今では3日に一度くらいの頻度で座ってまったりとしたり、ウトウト寝たりするのがお気に入りの過ごし方なのだそう。あの不安定な場所で眠れるという事は、無意識のうちに平衡を保っていることの証しに他なりません。恐るべきバランス力です。

しかし、何故このような不安定な場所にわざわざ座ろうとするのでしょうか。飼い主さんに聞いてみると「猫らしく高い所が好きなので、きっときらら氏的にはクッションの上も高い所と認識されているのかも？」と回答。この高さから人間を俯瞰しているつもり…なのだとすると、猫ちゃんの行動がより可愛らしく、微笑ましい光景に思えてきますね。

見事なバランス力を披露してくれたきらら氏は、もうすぐ5歳になる女の子。

包丁研ぎ屋・きらら工房のマスコットキャラクターも務める黒猫の「きらら氏」 — 家庭内のヒエラルキーは最上位

東京・八王子を拠点に活動する保護猫団体で出会ったのがきっかけで、家族として迎え入れられることになった猫ちゃん。トライアルでやって来た当初はまだ家族になるか分からないタイミングで、保護猫団体が名付けた「きらら」と言う名前で呼び捨てするのも失礼だと思ったことから、「きらら氏」と呼んでいて、それがそのまま今でも名前になっているのだとか。

一方の飼い主さんは、八王子市内で愛猫から名前をもらった「きらら工房」という包丁研ぎ屋を営んでいて、研いだ包丁の素晴らしさを伝えるべく事業を展開。きらら氏はその工房のマスコットキャラクターも務めています。