耳をV字にカットした猫に注目!どうぶつ基金が3月22日を「さくらねこの日」に制定
公益財団法人の「どうぶつ基金」が昨日、不妊手術を終えた目印に猫の耳先をさくらの花びらの様にカットした「さくらねこ」を広めるため、3月22日を「さくらねこの日」に制定したと発表しました。
どうぶつ基金は行政による犬猫の殺処分ゼロを目指して全国で不妊手術の奨励事業などを行っている公益財団法人で、同団体によると、日本では年間34,854匹の猫が行政により殺処分されており、殺処分される猫の多くが生後間もない子猫であると指摘。
そうした生まれてすぐに殺されてしまう悲劇をなくすためにどうぶつ基金では、1988年から毎年全国数千匹の野良猫に無料で不妊手術を施し個体数が増えないようにする取り組みを行っており、2018年時点で累計80,000頭を超える野良猫に不妊手術を実施しています。
不妊手術を受けた野良猫は、元いた場所に返しても外見からは手術を受けた猫かどうか判別できないため、再び捕獲されて麻酔を打たれてしまう恐れがあります。
そうした事態を避けるために近年、手術済みの目印として猫の耳先をV字型にカットするボランティア団体が増えており、そのような耳を持つ猫は「さくらねこ」と呼ばれています。
猫の耳を切ると聞くと残酷なイメージを持たれがちですが、不妊手術の麻酔が効いている間に処置を行うため、猫が痛みを感じることなくカットできるのだとか。
そんな手術を受けて一代限りとなった命を健気に生きる「さくらねこ」の存在を、一人でも多くの人に知ってもらいたいとこの度制定されたのが「さくらねこの日」。
日本国内の記念日の認定や登録を行っている日本記念日協会に3月22日(=さくらニャンニャンの語呂合わせ)を記念日として登録されました。
どうぶつ基金には現在も全国から不妊手術の依頼が殺到しており、20,000頭分の無料不妊手術枠もあと一月ほどで底をつくような深刻な資金不足に陥っていることから、 さくらねこの不妊手術の取り組みを継続的な寄付によって支援する「さくらねこサポーター」の募集を呼びかけています。
公式サイトでは同団体の取り組みや活動履歴なども詳細に公開されていますので、興味のある人は覗いてみては。
参考:どうぶつ基金 寄付ページ
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