「やめてくれないかニャ…」迷惑そうな顔でジト目をする猫ちゃんの困惑ぶりに同情を禁じ得ない
猫は人間から見ると表情がわかりにくく、ポーカーフェイスと思われがちですが、時として人間にもできないような珍しい表情を見せることがあります。
2匹の猫と暮らしている「ももとうり(@momonosuketouri)」さんが、以前、おうちで目撃したのは意外な表情をしている愛猫の姿。なんと明らかに迷惑そうな顔をしていたのです。
右側にいる猫ちゃんは「離さニャいぞ」とでも言わんばかりに大事そうに隣の猫を抱きかかえていますが、左側にいる猫ちゃんは困惑したような表情をしたまま横目で見つめていて対照的なリアクション。
呆れた感情がじわじわと伝わってくるその視線は、漫画やアニメなどで描かれる「ジト目」にそっくりで、猫がこんなに表情豊かな感情表現をする瞬間はなかなか見られるものではありません。
写真の中で迷惑そうな顔をしているのは、キジトラ猫の「もものすけ」君で、隣から抱きついているのがキジシロ猫の「うり」ちゃん。
撮影時期はうりちゃんがまだお家にやってきたばかりの頃で、先住猫であるもものすけ君のことをすぐに好きになってしまい、戸惑っている相手に無理やりくっつこうとしているところを捉えた1枚。
もものすけ君は普段、おっとりとマイペースに過ごしているため、こんな表情をしたのは初めてのこと。心底迷惑そうな顔を目撃した飼い主さんは、「猫ってこんなに顔に感情がでるんだ!」と驚くと同時に、面白い光景でもあると感じて写真に収めることにしたのだとか。
人間から見ると微笑ましく見える光景ですが、当の猫ちゃんたちはこの時、どのように感じていたのでしょうか。
飼い主さんに聞いてみると、「うりちゃんは、ももちゃん大好きな気持ちが溢れていたんですが、ももちゃんはまだ出会ってそんなに経っていない子猫に、こんなにグイグイ来られて困っていたと思います。」と推測。
先住猫と新入り猫の関係が上手くいかない場合は人間の介入が必要になる時もありますが、当時はまだうりちゃんを引き取って間もない頃で喧嘩をしている状況でもないため、無理やり2匹を引き離すようなことはせずにやさしく見守っていたと言います。
すると、困り顔のもものすけ君が居心地の悪さを感じてしまったのか、この後トコトコと歩いて場所を移動してしまったのだそう。
#面白顔猫選手権
— ももとうり (@momonosuketouri) February 13, 2024
猫も迷惑そうな顔をすると知った瞬間 pic.twitter.com/SD8z0aFBeD
もものすけ君は6歳の男の子で、怖がりだけどおっとりした性格の猫ちゃん。うりちゃんは3歳の女の子で、野良猫経験があるためか少し独立した一面を持っている猫ちゃん。
先住猫のもものすけ君がお家にやってきたのは、飼い主さんのご主人が仕事で店舗を解体している時、母猫が連れて逃げそびれたところを発見したのがきっかけ。当時、猫を飼いたいと思っていたことから、子猫だったもものすけ君を保護して家族として迎え入れることに。また、ちょうどペット飼育可の物件に引っ越した矢先の出来事だったため運命を感じたと言います。
一方、うりちゃんは飼い主さんの職場の人が保護した子猫。
「その方は家でたくさん猫を飼われていましたが高齢の子が多く、「できれば里親を探したい」とおっしゃっていたので立候補しました。その後、トライアルを経てそのまま我が家の子になりました。」
家に来た頃から先住猫のことを慕っていたうりちゃんですが、今でも、もものすけ君のことが大好きで、隙あらば寝ているところにくっつきにいってしまうほど。
それでも、時が経つにつれてもものすけ君の方に心境の変化があったようで、現在はうりちゃんが寄ってきても困った顔をすることなく仲良しな関係に発展。2匹で寄り添い合って過ごしていることも多いのだそう。
そんな猫ちゃんたちは飼い主さんにとって、自然に寄り添ってくれて一緒にいるだけでリラックスできる存在。
「笑わせてくれたり、癒してくれたり、時々困らせてくれたり、もう猫と過ごす前はどうやって過ごしていたのか忘れてしまうほど日常に溶け込んでいます。」と、すっかり猫が生活の一部になってしまったことを明かしてくれました。
SNSのXやインスタグラム(@wwvalentine)では、もものすけ君とうりちゃんの何気ない日常を捉えた写真がたくさん公開されています。