ボブという名の猫、シリーズ最新刊「ボブが遺してくれたギフト」が登場!ホームレスの支援企画もあるニャ

ホームレスになったストリート・ミュージシャンと野良猫の友情を描いたイギリスのベストセラー小説で、世界的に有名となった茶トラ猫の「ボブ」。

そのシリーズ最新刊となる書籍『ボブが遺してくれたギフト』が2020年12月1日に刊行されました。

表紙イメージ

同シリーズが注目を集めたのは1作目の『ボブという名のストリート・キャット』。

なけなしのお金をはたいて野良猫を助けたはずが、本当に救われたのはどん底の生活を送っていた自分自身だった――という実話を元にした奇跡と感動のストーリーで、世界40カ国を超える国々で翻訳。

続編となる『ボブがくれた世界』を含め、シリーズ累計で1000万部を突破しているほか、2016年にはボブ自身が出演した映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』が公開されています。

日本でも2017年に公開

その後は世界各地を訪れてイベントやサイン会などに登場したり、オンラインでファンとの交流を図るなど、元気そうな姿を見せていたボブでしたが、今年の6月に急逝。SNSでは多くの人々が「#RIPBob(ボブ安らかに眠れ)」のハッシュタグと共に、ボブとの思い出や感謝の言葉を綴りながらその死を悼んでいました。

そんなボブは亡くなる前に、自身が出演する第2弾の映画を撮り終えており、遺作とも言える映画『A Christmas Gift from Bob』が11月6日よりイギリスで公開中。日本でも2021年に上映が予定されています。

このたび日本で発売されたのはその映画の原作となった書籍で、舞台はふたりが出会ってから3年後の冬。



世界中で多くの人々に愛されながらも逝ってしまったボブとジェームズの間にあった、まだ語られていない物語。

それは、その日を迎えるまでの奇跡のような6日間だったといいます。

<あらすじ>
薬物依存症を克服したジェームズは、雑誌販売の仕事を通じてホームレスの自立を支援する雑誌 『ビッグイシュー』の販売者として働くようになったが、記録的な寒さと脚の痛みで動くこともままならない状態に。そしてクリスマスを目前に、大切な存在となったボブと離れ離れになる危機に見舞われる。その奮闘のさなかに気づいた周りの人との温かい交流を描いたストーリー。

本書でも重要な役割を果たすイギリスで発祥した『ビッグイシュー』という雑誌。

日本版は2003年に創刊され、路上で販売すると定価の半分以上(1冊450円のうち230円)が販売者の収入となる仕組みで、ホームレスの人を救済(チャリティ)するのではなく、仕事を提供して自立を応援する事業を展開しています。

過去にはスペシャルインタビューも

そして今回、本書の発売元である辰巳出版とビッグイシューが異例のコラボ。『ボブが遺してくれたギフト』500冊をビッグイシューでも販売する特別企画を開始しています。

1冊販売するごとに定価1,760円の半額(880円)が販売者の収入となる仕組みで、全国にあるビッグイシューの販売場所(bigissue.jp/buy/)にて2020年12月31日までの期間限定で実施中。

出版元によると、例えば5冊販売すれば約4,000円ほどの収入になり、厳しい寒さのなか数日間は温かい場所で寝食ができるようになるとしています。

販売者はIDカードの提示がルール

その他にもオンラインストアのAmazonと一部の書店では、非売品の特典が付いた特別版を発売中。

Amazon版ではボブの正面と背面の写真を、書店版にはボブとジェームズがタッチしている写真などがプリントされたA6サイズのクリアファイルが付属しています。

Amazon特典
書店特典

また、著者のジェームズ・ボーエンからは日本のファン向けにメッセージも寄せられています。

「今年の六月、ボブはこの世を去った。ボブのいない日常に馴染んでいくなかでますます強くなっていく思いがある。ボブは本当に奇跡のような相棒だった。この世界にはかりしれないほどの変化をもたらしてくれた。いっしょにいたときには世界中を旅してそのことを実感した。

二〇一七年秋の日本への訪問は、なかでも特別だった。東京でみなさんがぼくたちを熱烈に歓迎してくれて、本当に胸がいっぱいになった。〈ビッグイシュー〉の販売員のみなさんと過ごした時間は思い出深い。どこにいてもみんな同じような苦労をしているのだとわかった。そしていちばん感動したのはボブとぼくの物語を読んでくれた読者のみなさんと話したことだ。本を読んで自分の人生にどんなにいいことがあったか、うれしい話を次々にしてくれたのだ。つらかったときに希望を持てた、ほかの人に対する理解が深まった、と話してくれた。

この本にはさらに力強いメッセージがあると思う。ぼくたちは力を合わせるともっと強くなれること、そしてどんなに暗い雲がたちこめているように見えても、とくにクリスマスの時期には味わい感謝すべきことがある、ということだ。このメッセージにあるボブが遺してくれたものが、ボブの思い出とともにぼくたちの心のなかでこれからもずっと生きつづけることを願っている。」

――ジェームズ・ボーエン 二〇二〇年、ロンドンにて

書名:ボブが遺してくれた最高のギフト
著者:ジェームズ・ボーエン 稲垣みどり 訳
仕様:四六判 168P
出版:辰巳出版
発売:2020年12月1日(火)

<参考>
享年14歳、映画「ボブという名の猫」で世界を魅了した人気ネコ「ボブ」が死去…続編は公開予定
猫のように生きるのニャ!元ホームレスの男性が野良猫から学んだ教訓本「ボブが教えてくれたこと」
主人公と主役ねこが来日!ホームレスと野良猫の友情を描いた実話映画「ボブという名の猫 」

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