細密に描いたネコの毛並みや絨毯に注目!東洋一の猫描き作家チン・ペイイさんの個展が開催

アジアのアートシーンで活躍する台湾のネコ描き作家、チン・ペイイ(陳 珮怡)さんの個展が12月10日(金)より、東京・銀座にあるギャラリーで始まります。

台湾のネコ描き作家、陳 珮怡の個展「チン・ペイイ 個展 2021」メインビジュアル
日本で3回目の個展

チンさんは2011年に母国で東海大学大学院の美術研究専攻を修了後、台北市で開催されているアートフェア「台北国際芸術博覧会(ART TAIPEI)に毎年作品を出品するなど台湾を中心に活動。

日本では現代美人画の第一者として活躍する池永康晟氏によって見出され、2017年に開催された「池永康晟・陳珮怡二人展」にてデビューしたほか、2018年にはアートブック「陳珮怡画集 猫さえいれば(青幻舎)」を刊行するなどアジアで活躍の場を広げています。

猫を描く台湾の画家 チン・ペイイ(陳 珮怡)の近影
チン・ペイイ(陳 珮怡)

猫を描く場合には「やさしく絵筆を下ろしながら、猫の毛の模様と、ふわふわとする感触を描いていく」と語る同氏の絵は、日本画と同じ手法を用いながら精細なタッチで描く作風が特徴的。

画面と絵具を接着する膠(にかわ)と鉱物を使った東洋の伝統的な技法・膠彩画(こうさいが)を駆使して描いた猫は、毛並みの触り心地の違いまでも感じられそうなほどリアルに表現されています。

招き猫とキジシロ猫の絵画作品「招手」 by 台湾のネコ描き作家チン・ペイイ
陳珮怡2021「招手」

保護猫と友人から譲り受けた4匹の猫に囲まれながら制作しているという作品には、猫が見せるありのままの所作や表情が描き出されていて、互いの信頼関係をも表しているかのよう。

また、チンさんの作品には猫と一緒に絨毯が描かれていることが多いのも特徴で、こちらも猫に劣らぬ精細さで布の質感を描写。岩絵具を盛って描いたテキスタイルの柄は、日本画にはない独特のオリエンタルな世界観を生み出しています。

お腹を見せて寝転ぶ猫と虎の絵画作品「主角」 by 台湾のネコ描き作家チン・ペイイ
陳珮怡2021「主角」

「織物が好きなので、オリジナルな方法で岩絵具を積み重ねて彫刻のような立体とした表現をしています。ゆっくりと絵具を重ね、ひたすら点と線にすることに専念して描き続け、織物を仕上げています。」
(チン・ペイイさん)

会場は平安時代から近現代の日本画を中心に洋画、浮世絵など幅広く扱っている「ぎゃらりい秋華洞(しゅうかどう)」。

期間中は猫の絵画作品が展示販売されるほか、チン・ペイイさんの画集や猫の絵がデザインされたトートバッグ、シール、ポストカード、クリアファイル、缶バッジ(全10種類/ガチャガチャ1回 100円)などのアイテムも販売される予定となっています。

台湾のネコ描き作家チン・ペイイの猫の絵がデザインされた缶バッジ
どれが出るかはお楽しみニャ
<イベント概要>
名称:チン・ペイイ 個展 2021
期間:2021年12月10日(金)~12月18日(土)
時間:10:00~20:00(初日)
  :10:00~18:00
休館:会期中無休
入場:無料
会場:ぎゃらりい秋華洞
住所:東京都中央区銀座6-4-8曽根ビル7F

<参考>
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画像提供:SYUKADO Co.,Ltd.

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