猫が猫に対してマウントポジション取る珍しい事案が発生、喧嘩する気マンマンなのかと思いきや…猫が馬乗りになった意外な真相とは?
猫は時に思いもよらぬ行動によって私たち人間を驚かせてくれる動物。そんな猫が一つ屋根の下で複数暮らしていると、一匹だけでは起こり得なかった、面白い出来事が引き起こされることもあります。
自宅で猫を多頭飼いしているリキペペ(@eriki1783)さんが、先日目撃したのは、寝転がった猫の上に馬乗りになっている猫ちゃんの姿。まるで格闘技のマウントポジションを取ったかのような体勢です。
猫が猫の上に股がっているという中々珍しい場面ですが、上に乗った猫ちゃんは耳をピンと横に張ったイカ耳状態のまま、鋭い視線を下にいる猫ちゃんに向けていて、手の構えから今にも猫パンチを繰り出しそうな緊迫した状況。
一方、下に寝転がった猫ちゃんの方もイカ耳で、まずいポジションを取られたと危機感を感じているのか、右手をまっすぐに伸ばして迫りくる攻撃に備えてガードしているようにも見えます。
しかし、上に乗っている猫ちゃんの姿をよく見ると、肩幅がないからなのか、お腹がモフモフしているからなのか、それとも手の角度が可愛らしいからなのか、人間の目からは全く怖く見えないのが微笑ましいところ。
続きの展開をワクワクしながら眺めたくなるような、思わずほっこりさせられる光景です。
それにしても一体何故、このようなシチュエーションになったのでしょうか。
2匹の関係性も交えて飼い主さんに聞いてみると、上に乗っている猫はダニエルくんという名前で年齢は1歳。対する下に寝転がった猫は大吉くんという名前で年齢は17歳。年齢が近い猫ちゃん同士の戯れかと思いきや、なんと16歳差もあるというから驚きです。
事の発端は、いつも反対側のイスで寝ている大吉くんが、この日は珍しく写真に写っているイスで寝ていたのが始まり。そんなことは全く知らないダニエルくんがイスに飛び乗ると、大吉くんのボディが占領していたことから足の踏み場がなく、とっさにバランスを取ろうと体勢を整えたところ、偶然股がった状態になってしまったのだとか。つまり意図的に馬乗りになったという訳ではないようです。
この光景を見た飼い主さんは、「なんしよん!と爆笑したのも束の間、急いで撮影せねば!と奇跡の瞬間を撮りまくりました。」と、滅多に見られないシャッターチャンスであることを即座に察知。
一方、意図せずマウントポジションを取ってしまったダニエルくんは、この後、バツが悪そうだったものの、せっかくなのでとりあえずパンチしておこう、みたいな感じで緩いパンチを出して終了。喧嘩になるようなこともなかったのだそうです。
いや、どうした2人ともww pic.twitter.com/3tmXx1eY7Q
— リキペペ (@eriki1783) September 6, 2023
それもそのはず、2匹は年齢差が16歳あるだけでなく、寝転がっていた大吉くんが馬乗りになったダニエルくんの育ての親という関係性。
ダニエルくんは大吉くんに対して、ベタベタと甘えるほどではないものの、その存在には一目置いていて、いつも礼儀正しい態度をとっているのだとか。
そのため、マウントポジションを取った状況についても「馬乗りになったダニエルは、あ、しまった…でしょうが、乗られた大吉は、ん?くらいにしか思ってなかったはず(笑)」と2匹の心境について解説してくれました。
普段の大吉くんは何事にも動じない性格で、高齢かつ事故の影響もあってか、お家の1階でまったりと過ごすのが日課。対するダニエルくんは活発な猫ちゃんで、一緒に住んでいるハスキー犬と鬼ごっこをしたり、2階にいる先住猫にちょっかい出すため階段を往復したりと対象的。お家の中は色んな犬猫がいて賑やかそうです。
そんな日常をSNSで公開している飼い主さん。動物たちと暮らす魅力について聞いてみると、「猫に限らず犬も個性があり、1人1人見ていて飽きません。その上モフモフできて、毎日のちょっとした行動で笑顔にしてくれる大事な家族ですね!」と回想。
その一方で、「我が家も高齢組が増えてきたので、これからの健康を見守りつつ、迫り来る介護の準備に入っております。1番上は18歳の猫ウララですが、我が家の子供達と一緒に成長できる幸せを日々、犬様猫様に感謝です!」と、愛猫・愛犬の介護に備えつつも、一緒に過ごせていることの喜びを愛情たっぷりに語ってくれました。
取材協力:リキペペ(@eriki1783)さん