猫の追いかけっこが空中戦に発展!2匹で息ぴったりの華麗なジャンプを披露→兄弟猫ならではの見事なシンクロ技だった
仲が良い猫同士が集まると、同じポーズをしたり同じ方向を見ていたりすることがありますが、猫によっては動きが似てくるということも。
先日、SNSに投稿された1本の動画では、2匹の猫が同じようなタイミングでジャンプする珍しい光景が捉えられています。
動画の冒頭に登場するのは、離れた場所から視線がぶつかり合っている2匹の茶白猫。部屋には今にも何かが始まりそうなピリピリとした雰囲気が立ち込めています。
すると次の瞬間、画面左にいた猫ちゃんが、素早く動き出して前方に突進。床に置いてあるトンネルを軽々と飛び越え、もう一匹の猫ちゃんへ猛然と迫ります。
画面右にいた猫ちゃんは、この動きに瞬時に反応。追手から遠ざかるように体の向きを変えて走り出し、助走をつけたまま上方向へ思いっきりジャンプします。
普通であれば逃げられて一旦終了…となりそうな場面ですが、なんと追いかける側の猫ちゃん。素早く軌道修正しながら加速して飛びかかるように上方向へジャンプ。スピードに乗った2匹の猫がそろって空中を舞っている姿は圧巻です。
まるで練習したかのように完成度が高いこのシンクロジャンプ。
猫を多頭飼いしているお家でも中々見られない光景のように思えますが、飼い主さんのお宅では猫がプロレスごっこの延長で飛んだり、オモチャを取り合いながら空中で衝突事故を起こしたりと、毎日のように見られる日常風景なのだそうで、飼い主さん曰く「その内、空中で抱き合うんじゃないか?ってくらいシンクロジャンプしています」とのこと。
動画の中でジャンプは一瞬の出来事ですが、この後も猫ちゃんたちの追いかけっこは続いていたのだそうで、2匹は普段から1日の半分は運動会をして過ごしているのだそう。さぞかしお家の中が賑やかなのが伝わってくるエピソードですね。
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— のり@メインクーン (@norichazuke3939) August 30, 2023
この動画に写っている猫は「ココ」ちゃんと「ハク」ちゃん。
2匹は同じ母猫から生まれた兄弟猫で、言われてみれば確かに顔がそっくり。ボディの茶白柄も瓜二つのように見えますが、実は近づいて背中側を見てみると…濃さや柄がかなり違うことが分かります。
見分け方は色の濃い方が「ココ」ちゃんで、薄い方が「ハク」ちゃん。背中を見れば違いは一目瞭然ですが、兄弟猫はどうしても行動や仕草が似通ってしまうもの。遊んでいるとき以外でもついついシンクロしてしまうようです。
性格の方は、ハクちゃんが好奇心旺盛でどこにでも率先して突っ込んでいくタイプな一方、ココちゃんはそれを後ろから見守るタイプと対照的。飼い主さんへの甘え方にも違いがあるのだそうで、何から何まで似ているという訳ではないようです。
そんな2匹が飼い主さんのお家にやってきたのは、今年の春頃に里親募集サイトを通じて出会ったのがきっかけ。当時、致死率の高いFIP(猫伝染性腹膜炎)に罹っていた先住猫の1匹を治療の末に亡くしてしまい、悲しみの底にいたという飼い主さん。助けられなかった命を後悔し懺悔し、助けられる命を繋ぎたいとの思いから里親に立候補したのだとか。
現在は保護猫の預りボランティアにも登録していて、ココハクちゃんたちが落ち着いてきたら、預り猫も受け入れていきたいと思っていると言います。
子供の頃から、親が猫を保護してきては飼うという環境で育ってきたことから、「猫は居て当たり前の感覚」と語る飼い主さん。
猫と暮らして良かった思うことを聞いてみると、「先々住猫が21歳まで生きてくれましたが、過去全ての猫が家族であり友達であり、相談役でもありました。どんなに辛い事があっても毎日変わらず側に居る。側に居てくれるから生きる活力にもなってました。」と回答。
その上で「猫は吸うものです。猫さえ吸っていれば多少の辛さは乗り越えられます。乗り越えてきました。猫は私にとっての鎮静剤です。」と、猫を吸うことの大切さを実体験を交えながら語ってくれました。
取材協力:のり@メインクーン(@norichazuke3939)さん
<参考>
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・赤い鳥居と黒猫のコントラストが神秘的!伏見稲荷大社で鳥居の隙間から猫が出現→誘うように歩く光景が異世界すぎる