猫愛あふれる24のエッセイを収録!人気作家・角田光代さんが愛猫との日常をつづった書籍『明日も一日きみを見てる』

猫は可愛らしい表情や仕草で甘えてくることもあれば、予想外の行動で飼い主さんを驚かせることもある生き物。

無謀なチャレンジ(高いところからジャンプ)をする猫のイメージ写真
無謀なチャレンジも日常茶飯事ニャ

ダンボールの中にダッシュで飛び込んだり、ジャンプする時に目測を誤って落っこちてしまったり、キャットフードのお皿をぶちまけてしまったりと、いつ何をしでかすか分からない行動にはハラハラドキドキさせられますが、そうした猫が巻き起こす色々なトラブルは猫が元気だからこそ起こり得る側面もあり、実はいつまでも続いて欲しいと思える幸せな日常でもあります。

そんな飼い猫との暮らしを「事件」という体裁を取りながらつづったのが、小説家・角田光代(かくた みつよ)さんによる『明日も一日きみを見てる』というフォトエッセイ。

角田光代のフォトエッセイ『明日も一日きみを見てる』表紙イメージ
表紙イメージ

1990年に『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞を受賞して小説家デビューを果たした角田さんは、2005年に『対岸の彼女』で直木賞を受賞。これまでに多くの文学賞を受賞し、『八日目の蝉』『紙の月』が映像化されるなど人気小説家として活躍する一方、プライベートではアメリカンショートヘアのトト(♀)と暮らしている愛猫家としても知られています。

以前、長らくマンション住まいをしていた角田さんは、生後3ヶ月だったトトを迎え入れて以来、猫が落ちてしまうことの恐怖から窓を開けられなくなってしまったこともあって、数年前に一軒家へお引越しすることに。新居に移ってからは外猫とのはじめての遭遇や脱走事件、虫取り事件など、アクシデントが絶えない日々が続くものの、猫との暮らしそのものはコロナ禍であっても変わらない単調さがあると言います。

そんなトトも、角田家にやってきてもう13年。見た目は子どもの頃のままに見えるけれど、寝ている時間が増えてあまり遊ばなくなった代わりに、今ではごはんを用意したりおやつをあげたり、お腹に乗せたり顔マッサージをしたりしながら静かな日々を過ごしていて、本書ではそんな角田さんとトトの何気ない日常が写真を交えながら全24編にわたって綴られています。

角田光代のフォトエッセイ『明日も一日きみを見てる』中面イメージ
中には手書きコメントも

<目次>
引っ越しと猫タワー事件/自信と誇りの虫事件/猫テレビとプレゼント事件/外猫一号と腰痛事件/外猫たちと台風事件/鉢合わせと最大事件(前編)/鉢合わせと最大事件(後編)/猫プライドと神隠し事件/猫ベッドと毛布事件/とらちゃんとはげ事件/家飲みとハム事件/加齢とカツアゲ事件/病院と絶叫事件/カナブン祭りとプライド事件/猫小屋と新キャラ事件/トラ男その後と珍獣事件/パンデミックと新技事件/かわいさと破壊行動事件/空中散歩と不可解事件/暗闇とカバー事件/宿命と猫界革命事件/猫年齢と若返り事件/猫毛と私の毛事件/耳掃除と腹下し事件

「トトの存在が、私の日々の、あるいは私のしあわせ感の、基点になったのだと思う。」と語る角田さん。この世に生きる全ての猫の幸福を願ってやまない、愛情あふれるエッセイ集となっています。

書名:明日も一日きみを見てる
著者:角田光代
仕様:四六判/192ページ
出版:KADOKAWA
発売:2023年2月10日

<参考>
猫のように生きる71の極意を伝授!写真でも癒やされるエッセイ集「ニャンコ流でお気楽人生」
小学生切り絵作家の作品も収録!なみそ家の猫ぐらしに癒やされるフォトエッセイ『今日も猫だまり』
世界初?猫の短歌を詠む歌人、仁尾智さんによる短歌&エッセイ集「猫のいる家に帰りたい」

(C) KADOKAWA CORPORATION

最近の投稿