食卓が楽しくなりそうニャ!熱々の食事を冷ましてくれる猫型ロボット「猫舌フーフー」
日本ペットフード協会によると、2019年10月時点で国内には977万頭もの猫が飼育されていると推計されていますが、本当は猫を飼いたいけれど事情があって飼えない人も少なくありません。
そんな人々にとって癒やしの存在となるのが、ネコ型の玩具やロボット。
近年はテクノロジーの進化に伴い、人の顔を識別して対話できるロボットや、撫でるとニャ〜ンと鳴いてくれるおもちゃ、動作をプログラミングできるロボットなど、さまざまな製品が開発されていますが、今回新たに包装容器の分野で国内トップシェアを誇る東洋製罐(とうようせいかん)グループから、食卓コミュニケーション・トイ「猫舌フーフー」のコンセプトモデルが発表されました。
これは子供が「自分で食事を楽しみたくなる」ことを目的に開発された相棒ロボット。
使い方はとっても簡単で、お椀やカップなど容器のフチに両手を引っ掛けてボタンを押すだけ。すると猫が「にゃーにゃー」と鳴きながら口から空気を噴出して、熱い飲み物や食べ物を一所懸命フーフーして冷ましてくれるのです。
加熱や保温する機器は世の中に溢れていますが、「温めたものを冷ます」製品というのは珍しいですよね。
開発元企業によると、家事・育児・仕事・介護などネコの手も借りたいほど忙しい現代人にとって、食卓の環境やあり方は従来と比べて変化してきており、特に小さな子供がいる家庭にはさまざまな変化や課題が存在していると指摘。
そのリサーチを続けていく中で「子供に座ってスムーズにご飯を食べてもらいたい」「食事に関心を持ってほしい」など、食卓をもっと子供たちに前向きに楽しんでほしいという親の願いが判明&着目したことからコンセプトモデルを開発するに至ったのだとか。
「猫舌フーフー」の開発は、撫でると猫みたいに尻尾が反応するクッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」など、これまでに数多くのロボットやプロダクトを企画開発しているユカイ工学株式会社と共同で実施。
機能面だけでなく子供が親しみを持ってくれるようなデザイン設計になっており、実際に体験した家庭では子供が「猫舌フーフー」に興味を持つことで、席についてご飯を冷まし自ら食べるというケースも見られたことから、子供が食事に集中して関心を抱くと共に食卓における親子のコミュニケーション増加も期待できるとしています。
今後は玩具メーカーや食品メーカーとの協業により商品展開を目指していくとともに、子育て中の家庭だけでなく高齢者向けなど様々なシーンでの活用も検討しているとのことで、私たちの日常生活をサポートしてくれる日がやってくるかもしれません。
参考:撫でると猫みたいに尻尾が反応!クッション型セラピーロボット、Qoobo(クーボ)
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