猫と飼い主の感動物語、コミックエッセイ「猫が教えてくれたこと」
猫と飼い主の感動ストーリーを描いたコミックエッセイ「猫が教えてくれたこと」が先月出版されました。
本書は、ねこ生活アドバイザーの著者が出会った、猫と飼い主の心の繋がりが感じられる物語をマンガで描いたコミックエッセイで、猫にまつわる心温まる話や、涙する話、思わず考えさせられる話など、実話に基づいた6つの物語が収録されています。
1章:兄弟猫のダイとゴン
猫が教えてくれた、不器用だけどまっすぐな愛。
2章:屋根の上のポポ
悪質ブリーダーの元から引き取られた片目猫のお話。
3章:こたろうとひょう
親子のきずなの強さを教えてくれた2匹の保護猫。
4章:障害猫ビビ
生まれつき肛門がない猫を引き取った獣医と猫の暮らし。
5章:クレオの恩返し
乳がんと戦う飼い主の心を支えてくれた猫。
6章:お兄ちゃん猫こじろう
重度の病気と診断されてから2年以上も生き延びた猫。
全170ページにわたって、それぞれの猫と飼い主さんの暮らしが描かれていますが、マンガなので読みやすくパラパラと読み進めることができます。
中には愛猫との別れのシーンもあり、猫を飼っている人や愛猫との別れを経験したことのある人にとっては、思わず涙してしまうシーンも。
また、各章の最後には作中に登場する猫たちの写真とともに、その物語についてのコラムが書かれており、マンガで読んだ章の内容がリアルに感じられる構成となっています。
本書の著者(原作)は、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこさん。猫好き家族のもとで猫とともに育ったかばきさんは、過去に保護した子猫を失った経験から「猫と人の幸せな生活」の追求をライフワークにすることを決意。これまでに受けた子猫の相談件数はのべ2,000件以上にのぼるほか、現在は子猫の育て方以外にも老い猫の介護支援や、自ら子猫を保護して里親を探しや譲渡する活動なども行っています。
一方、本書のマンガを担当したのは漫画家のみつき和美さん。これまでに「ゆめゆめうつつ」(双葉社)、「キラキラ星の王子様」(笠倉出版社)などの作品を出版しているほか、現在はストーリー漫画の制作や専門学校の講師としても活躍。2匹の黒猫姉妹と暮らしている愛猫家の方でもあります。
そんな著者2名によって作られた本書は、猫からのメッセージを感じることで、猫好きな人がもっと猫好きになれる。そんな内容となっています。
猫と飼い主さんの様々な生き方、物語に触れてみてはいかがでしょうか。
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また、今年の11月には本書と同名の映画「猫が教えてくれたこと」が全国の映画館で上映を予定。こちらはトルコの古都・イスタンブールで暮らす猫と人々の生活を描いたドキュメンタリーとなっています。
私たちが猫から学べることは、まだまだたくさんありそうですね。
画像提供:ascom inc.