【等間隔ねこ】こんな並び方をした猫見たことある?写真家がとある島で6匹の猫に遭遇→二度と見られない奇跡の瞬間だった

猫は抜群の身体能力と柔軟性で私たち人間を驚かせてくれますが、時に「どうしてこうなった?」と思わずにはいられない、不可思議な行動を取ることもあります。

そんな猫のミステリアスな一面を捉えたとSNSで話題になっているのがこちらの写真。

6匹の猫が防波堤の上と下で等間隔に座っている奇跡のような写真
奇跡のような瞬間を捉えた1枚

防波堤の上と下に6匹の猫が写っていますが、注目すべきは、驚くほど綺麗に等間隔のスペースを空けて座っている点。横にいる猫同士が等間隔なだけでなく、その間隔が上段と下段でも完全に一致しているのです。こんな偶然があり得るのでしょうか。

さらに衝撃的なのが、上段の3匹はすべてスフィンクス座りを、下段の猫はすべてエジプト座りをしていて、上下に分かれて同じポーズで揃えているというシンクロぶり。

猫は自由気ままな動物なので、みんなの意志をあわせてこのような統一行動を取るとは考えにくいですが、それならば他の猫や人間にコントロールされている状態なのか。しかし、猫は他人に指図されて素直に言うことを聞く動物でもないのは周知の事実。考えれば考えるほど不可解な光景で、猫好きな人であれば如何に奇跡的なシーンであることがお分かりいただけるでしょう。

この写真を撮影したのは、福岡を拠点に活動しているネコ写真家の森永健一さん。どのようにしてこの現場に遭遇したのか振り返ってもらったところ、撮影当日は福岡県のとある島を訪れ、一日中歩きながら撮影を行っていたと言います。

その途中ふいに道を曲がった先で、猫たちがきれいに並んで座っている姿を目撃。「面白い!」と思ったのもつかの間、あまりにも美しい等間隔を保ちながら整列していて、写真家としての血が騒いだのか「この瞬間をカメラに収めなければ」とかなり興奮したと言います。

確かにこんな光景を見かけたら普通の人でも思わずスマホで撮ってしまいそうですよね。

しかし、猫は動きのあるものや音に敏感な生き物。驚かせて隊列が崩れてしまわないように気をつけながら、カメラの設定をして構えると、即座に撮影を開始しますが「3枚目のシャッターを切った時には気づかれてバラけてしまった」と述懐。1枚目は興奮のあまり手ブレ、3枚目は並び方が崩れてしまっていたため、2枚目だけが奇跡的にうまく撮れていたのだとか。

猫を発見してから撮影が終わるまでの間は約10秒。一瞬の出来事だったけれど、とにかく面白い瞬間が撮れたので、撮影後はモニターを見ながら笑っていたという森永さん。その時の心境について「この日1日の撮影が報われたなあ」と語ってくれました。

それでは結局のところ、なぜ猫たちが等間隔に並んでいたのか。間近で目撃した森永さんの見解を聞いてみると「ネコたちは人間よりもパーソナルディスタンスを守ることが多いように思います。寒いときはネコ団子を作りますが、それ以外はお互いを尊重し合っているのを撮影していて感じ取ることができます。ネコは案外わがままではなく、気配りができる生き物なんだと思います。」と回答。

外猫は基本的に距離を取りながら座っていることが多いのだそうで、間隔のバランスが絶妙だったのは、その延長上での出来事と言えそうです。しかしながら、上段と下段でそれぞれ同じポーズをしているなど不可解な点もあるため、やはり偶然の要素が大きかったと考えるのが妥当なのかも知れません。

今はスマホさえあれば誰でも何処でも写真が撮れる時代。それでも決定的な瞬間がいつ訪れるかは分からないので、猫がいそうな場所ではチャンスを逃さないよう日頃から意識しておきたいですね。

取材協力:猫写真家・森永健一(@photomoriken)さん

<参考>
8000分の1秒で捉えた猫の本気バトル!写真家が高速シャッターで猫のケンカを撮影したら躍動感が凄かった
【まるで分身の術】島でシンクロした猫たちに囲まれる写真が圧巻→20回以上も通い詰めて仲良くなった証だった

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