ベッドのお布団を直そうとしたら…猫さんが「絶対にどかない」固い意志を表明→即座に理解した飼い主さんは撤退を強いられる

「お布団から出たくない」という気持ちになる瞬間は誰にでも訪れるもの。眠かったり疲れていたり、やりたくないことが待っている日などは、暖かくて気持ちいいお布団の上でゴロゴロしているのがとても快適で、そこから抜け出すのは強靭な意志が求められます。

そんな気持ちになるのは人間だけでなく、猫も同じなのかもしれません。Twitterでは「ベッドから絶対に下りない」と固い意思表示をする猫ちゃんの姿が話題になっています。

ベッドの上から下りない・離れないという強い意志を目で語る猫
ここはどきませんよ…?

写真に写っているのはキジトラ猫のビビくん。体を大きくゆったりと伸ばしたままうつ伏せになっていて、一見するとリラックスしているようにも見えますが、その表情にはただならぬ緊張感が漂っています。

ベッドの上は本来、心地よくてウトウトする場所のはずなのに、ビビくんの顔には眠気が一切感じられず、むしろ真剣そのもの。猫は言葉を語る動物ではありませんが、目を見ているだけで何か強い意志を発しているのがヒシヒシと伝わってきます。

ベッドから絶対にどかない猫
これは決意を秘めた猫の瞳…

ベッドを整えようとした時に、この光景を目撃した飼い主さん。ビビくんとは視線が合ったものの微動だにしなかったことから、「見た瞬間、動く気が無いな」と察したと言います。

この写真がTwitterに投稿されると、2,000件を超えるリツイートと1.2万件の”いいね”を獲得。ツイートを見たユーザーからは「動かないぞっていう圧が半端ない」「動かざること猫の如し」「揺るぎない意志を感じますね」など、飼い主さんと同じような感想を抱いたメッセージが寄せられ、大きな注目を集めています。

ビビくんが暮らしているお家は、普段から寝室へ自由に出入りできる環境で、人間のベッドはお気に入りの場所のひとつ。腹這いになり手足を伸ばしたまま寝ることがよくあるのだそうで、家族からは「行倒れ」や「腹着地」と呼ばれているお気に入りの寝方なのだとか。

Twitterに投稿されたの写真はそんな光景を捉えたシーンで、ベッドを整えたいと思って寝室を訪れた飼い主さんは、ビビくんの「どかない」意志をすぐさま感じ取り、無理に下ろすようなことはしなかったそう。

一方のビビくんは自分の気持ちが伝わって満足したのか、その後は1時間以上もそのままベッドの上で眠っていたと言います。人間よりも猫を優先してしまう自己犠牲の精神に思わず共感してしまう、猫飼いあるあるなエピソードですね。

そんなビビくんは、虫も触れないほどビビりであることから「ビビ」と名付けられたという、とっても怖がりな性格の持ち主。

ビビりな性格から名付けられたキジトラ猫のビビくん
今年4歳になるオス猫のビビくん

と言うのも、ビビくんはもともと、腰に咬み傷を負っている所を捕獲された猫ちゃんで、病院で診察してもらったところ、蝿蛆症になっていて大きな穴が開いていたことから即入院。検査の結果、猫エイズ陽性だったこともあり、飼い主さんの家に家族として迎えられることに。

当時の状況について飼い主さんは、「本当に怖がりで、人との距離もなかなか縮まらず、これは触る事が出来ないままかもしれないな、と思った事もありました。」回想。体を撫でさせてくれるまでに8ヶ月ほどの期間を要したそうですが、今では撫でて欲しかったり遊んで欲しい時には自ら要求するようになり、トイレまで後を着いてくるという人懐っこい猫ちゃんになったそうです。

キジトラ猫のビビくん
こんな可愛い表情を見せてくれることも

そんなビビくんに対して、現在、飼い主さんはどのような感情を抱いているのでしょうか。その点について聞いてみると「猫のゆったりとした時間の使い方を見ていると、何でこんなにせかせかと時間を消費しているんだろうと我に返ります。猫に癒しは求めていません、逆に癒してあげたいと思ってます。」と我が子を包み込むような優しい気持ちで見守っていることを告白。

また、ビビくんのような性格の子もいることを踏まえて「猫は人の思い通りにはいきません、それが猫という生き物で、魅力でもあります。懐かないと嘆いている方もいると思いますが、焦らず猫のペースで進めて欲しいです。」と、猫の気持ちを尊重しながら寄り添うことの大切さについても語ってくれました。

取材協力:にゃうこ(@nia_7053)さん

<参考>
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