「何見てるんだろ?と思ったら寝てた」のぞき込むように眠る猫ちゃん、その革新的な睡眠スタイルに話題沸騰
猫がいつの間にか寝ていた…というのはよく見かける光景ですが、人間とは体の作りや行動範囲が異なるため、「そんなことあり得るの?」と思うような場所や体勢で寝ていることもあります。
キジトラ猫のサンちゃんと暮らしているXユーザーのいえもり(@iewori)さんは、先日、キャットタワーに座って下を覗き込んでいる愛猫の姿を目撃。「何を見ているのだろう?」と思って近づいてみると、なんと寝ている姿だったのです。
体はしっかりとキャットタワーに乗せたまま、顔だけをぶらんと垂らしている姿は、何か気になるものでも観察しているように見えますが、この体勢で眠っているというから驚き。人間だったら頭に血がのぼってクラクラしてしまいそうで、とても寝ていられるような状況ではないでしょう。
平均的な大人の体内には4~5Lリットルほどの血液がめぐっていて、逆さまの格好になると、大量の血が頭へ流れ込むために頭痛が起こると言われています。それに対して猫は体重4kgの場合で約250mLくらいの血液量しかないため、頭を下に向けても人間ほどの違和感を感じないのかも知れません。
この写真を飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、2.9万件近くの”いいね”が寄せられるほどの大反響。写真を見たユーザーからは「溶けてる?」「凄い寝方ですね。苦しくないのかな」「可愛い後頭部」「下から覗き込みたい」などのメッセージが書き込まれて注目を集めています。
何見てるんだろと思ったら寝てた pic.twitter.com/M1plod5iW6
— いえもり&7歳と4歳と猫2m (@iewori) June 29, 2024
人間の視点からすると、この状態で寝ていると言われても生きているのか心配になってしまいますが、この後、10分ほど同じポーズのまま眠り続けたという猫ちゃん。そして、不意に寝返りを打ったところで、変な場所で寝てしまったことに気づいたのか、慌てて目を覚ましたのだそう。
よく見ると、猫ちゃんがいる場所はキャットタワーのハウスとポールの間にある狭い隙間。体が小さくなければここに入り込むことも眠ることもなかったかも知れませんね。
サンちゃんは推定年齢が2ヶ月ほどの子猫ちゃん。飼い主さんのお家の子になったのはつい先月のことで、それまでは市役所で保護されて過ごしていました。性格はとても人懐っこくて、飼い主さんがお迎えに来た当日、職員さんが「最後に…」とケージのフタを開けて名残り惜しんでしまうほど、周りの人を惹きつけてしまうようです。
一方、その名前にはある願いが込められていました。実はサンちゃん、市役所にいた頃はもう1匹の猫と一緒に保護されていたのだそう。しかし、お迎え前日に体調が急変して亡くなってしまい、その子の分まで生きて欲しいとの思いから、受け継ぐという意味を持つ「纉(さん)」という字が頭に浮かび「サンちゃん」と名付けたのだとか。
そんな飼い主さんの気持ちが伝わったかのように、よく食べてよく眠り、スクスクと成長しているサンちゃん。Xのアカウントでは新しいお家でのびのびと暮らしている様子がたくさん公開されています。
取材協力:いえもり(@iewori)さん