スナネコの育児姿が見られるかも!?神戸の動物園が赤ちゃんとママの親子展示をスタート

兵庫県にある神戸どうぶつ王国で2020年12月18日より、世界最小級の野生ネコ「スナネコ」の赤ちゃんと母ネコを一緒に公開する親子展示がスタートしました。

神戸どうぶつ王国で始まったスナネコの親子展示(母ネコと赤ちゃん)
同園では初の親子展示

スナネコはアフリカ北部や中央アジアの砂漠地帯などに生息している動物で、大きな三角形の耳をもつ愛くるしい容姿から「砂漠の天使」とも呼ばれる人気ネコ。その小さな体には、砂漠の過酷な環境でも生き抜く身体機能を備えていて、牙は鋭く気性も荒いためペットとして飼育するには向いていないと言われています。

日本では現在飼育している施設が2つしかない珍しい動物で、そのうちのひとつである同園では今年の8月と11月にオスの赤ちゃんが1頭ずつ誕生。兄ネコは9月25日からすでに一般公開されていますが、11月6日に生まれた赤ちゃんは個室の獣舎にて母ネコが子育て中で、これまで来園客にはお披露目されていませんでした。

神戸どうぶつ王国で誕生したスナネコの第2子のオス猫、生後7日目の様子(飼育スタッフに手で掴まれている状態)
生後4日目 初めての体重測定
生後13日目に両目が開いたスナネコの赤ちゃん
生後13日目 赤ちゃんの両目が開く
巣箱から出るようになったスナネコの親子の後ろ姿 by 神戸どうぶつ王国
生後32日目 巣箱から出る親子

そんな赤ちゃんも生後1ヶ月半が経過した今では、出生時に104gしかなかった体重が363gと約3倍に増え、順調に成長していることから一般公開を決定。

母ネコは常に赤ちゃんを気にしながら育てているため、親子の仲むつまじい姿が見られると言います。

寄り添い合うスナネコの親子(母ネコと雄の赤ちゃん) by 神戸どうぶつ王国
寄り添う姿がたまらニャい
母ネコから少し離れて探索するスナネコの赤ちゃん(雄ネコ) by 神戸どうぶつ王国
好奇心旺盛な一面も

本来であれば、先に生まれた1頭も一緒にふれあう姿を見たいところですが、第1子は母ネコの育児放棄により人工哺育で育てられてきた経緯から、単独での飼育&公開が行われており、残念ながら今のところ親子3匹がそろった姿を見ることはできません。ただし、園内では兄ネコの展示も引き続き行われているため、「赤ちゃん(親子展示)」と「兄ネコ」をそれぞれ観覧することは可能。

同園によると、親子展示では親の行動を真似る赤ちゃんの姿を、兄ネコは体が大きくなり顔つきも凛々しくなってきた姿を、それぞれ見どころとして推奨。

担当飼育スタッフからは以下のメッセージも寄せられています。

「出産予定期間の日々緊張がある中、その瞬間はやってきました。無事出産シーンもモニター越しに見ることができ、さらに初乳を与える授乳シーンを確認した時は本当に感動でした。今回は親が仔を育てる「自然哺育」となり、本来の姿である母親と仔の関わりなども皆様に見ていただけることが更に嬉しく感じています。今後も親仔を温かく見守って頂けたら幸いです。」

スナネコの展示場所は北エントランス近くにあるエリア「パークアニマルズ」。

時間帯は午前(11:00~13:00)と午後(14:00~16:00)に分かれており、平日は通常どおり観覧することができますが、土日祝のみ整理券方式による予約制となっています。

<参考>
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(C) KOBE-ANIMAL KINGDOM

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