【感動の再会】米国サウスカロライナ州で飼い猫が行方不明になってしまう→10年ぶりに発見されて身元が判明
飼い主にとって猫は癒やしの存在というだけでなく、パートナーであり家族の一員でもあり、一緒に過ごした日々の思い出は心に深く刻まれています。
その愛猫がもしも迷子になってしまったら、多くの飼い主は平常心ではいられません。猫がどこに行ったのか?今何をしているのか?無事なのか?誰かに保護されていないか?そんなことを考えながら不安と焦りと罪悪感に苛まれ、猫が戻ってくることを信じて待ち続けるものの、月日が経つほど生存確率は下がり、希望も薄れていくのが実情です。
そんな飼い猫が行方不明になってしまった女性が、10年ぶりに愛猫と再会を果たすという信じられない出来事がアメリカで起こりました。飼い主はサウスカロライナ州で暮らすエリンという名の女性です。
エリンさんは10年以上前、「モジョ」と「マヒ」という2匹の猫を家族として同時に迎え入れました。その後、家では犬も新しく飼い始めたものの、モジョという猫はその犬のことが嫌いだったと言います。
モジョは室内と屋外を行き来する生活を送っていて、ある日の夜、モジョが外に出たいと鳴き続けていたため、エリンさんは出してあげることに。いつもはそうやって外に出た後に、必ず家に戻ってきたモジョですが、その夜を境に二度と帰ってくることはありませんでした。
数週間後、エリンさんはモジョを探すため迷子猫のチラシを作成して近所に貼り、ソーシャルメディアに投稿して呼びかけたり、シェルターで保護されていないか確認するなど、出来る限りのことをして捜索を続けます。しかし、残念ながらモジョが見つかることはなく、エリンさんは数年後、新たに2匹の子猫を里親として迎え入れることにしました。
そんなモジョが動物管理局の職員に拾われたのは、行方不明になってから10年が経過していた2023年4月のこと。発見場所は姿を消した地点から3キロほど離れたMount Pleasant(マウント・プレザント)という郊外の町です。
動物保護施設「Charleston Animal Society(チャールストン・アニマル・ソサエティ)」によると、モジョの体にはマイクロチップが埋め込まれていることを確認したため、その登録情報からエリンさんへと辿りつくことに成功。救命主任の担当者が電話をした時、エリンさんは泣き崩れたと言います。
モジョのことをとても心配し、現在シェルターにいることにショックを受けたというエリンさんは、すぐさまモジョを迎えに行くことに。こうしてふたりは10年ぶりに感動の再会を果たすことになります。
10年という年月は、人間にとってはもちろん、寿命の短い猫にとってはさらに長くて途方もない時間。エリンさんの家では、モジョが嫌いだった犬はすでに亡くなっており、弟分の子猫だった「マヒ」は10歳に、当時13歳だったエリンさんの娘も今では23歳になっていて、時の流れを感じずにはいられません。
今回のニュースは感動の再会ストーリである一方、迷子猫になったモジョはこの10年間、外でどのような生活を送っていたのかを想像すると、決して楽な環境ではなかったことでしょう。同時に、室内飼育とマイクロチップの大切さを再認識させられるニュースでもあります。
モジョを保護した施設では、今後も迷子になった動物と家族を再会させるため、活動支援の寄付を呼びかけています。
取材協力:Charleston Animal Society
<参考>
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