もしもの時に備えて愛猫の情報を保管できる「ペットプロフ」
災害などの際に、自分のペットを守るためのサービス「ペットプロフ」に登録されたペットの数が11月1日、2万頭を超えたことが発表されました。
このサービスを手掛けているのは、ペットの里親募集に関する場を提供しているWEBサイト「ペットのおうち」。
「ペットのおうち」は、事情によりペットを飼えなくなってしまった飼い主やペットの保護活動を行っている人たちと、ペットを飼いたい・里親になりたいと考えている人たちが交流できる場で、無料の会員登録を行うだけで里親募集情報の投稿や里親への応募、コミュニティ機能などを利用することが可能。
2016年11月4日時点の月間利用者数は150万人、累計の里親決定数は7万ほどの実績があるWEBサイトです。
一方「ペットプロフ」とは、「ペットのおうち」が提供しているWEBサービスのひとつで、事故や災害などによりペットと離れ離れになってしまった時に備えて、ペットの情報をサイト上に保管しておくことができる無料のサービスです。
迷子札やマイクロチップと同じようにペットの飼い主を特定する役割を果たすほか、飼い主と連絡が取れない状況でも、保護してくれた人にペットの情報を詳細に伝えることができる仕組みになっているのが本サービスの特徴です。
例えば、愛猫や愛犬が普段食べているフード、飲んでいる薬、アレルギーや持病、かかりつけの動物病院、好きなこと、嫌いなことなどといった情報や、これまでに撮影した写真、保護した際に気をつけてもらいたい事など、自分のペットを保護してくれた人に対して伝えておきたい情報を登録しておくことができます。
猫または犬の場合は、プロフィールを登録すると5円硬貨サイズの「PET-IDタグ」を無料でプレゼントしてもらうことができ、登録後2週間ほどで自宅に届きます(その他のペットや再発行する場合はペット1頭(匹)につき500円の費用がかかります)。
※2016年11月4日時点
ステンレス製で作られた「PET-IDタグ」は、5円玉サイズの大きさで重さも5gしかないため、猫や小型犬でも気軽に装着することができ、表面には「迷子札」の文字と「サイトURL」「ペットのID」が刻印されています。
ペットを保護した人はタグに刻印されたURLを見て「ペットのおうち」にアクセスし、ID番号を入力することでペットプロフに登録されたペット情報を確認することができます。飼い主にペットの発見や保護している事などを伝えるやり取りは「ペットのおうち」のサイト経由で行われるため、許可なく飼い主の個人情報が第三者に公開されることはありません。
また、「PET-IDタグ」をもらわなくても、サイト上でペットプロフに登録するだけでID番号が発行されるので、それを自前の首輪などに記したり取り付けておくと、「PET-IDタグ」と同様に、いざという時に備えることができます。
東日本大震災の時、保護されたペットが装着物により身元が判明した割合はマイクロチップが0%、首輪が0.5%だったのに対して、迷子札は100%。しかしながら震災当時に迷子札を付けていたペットの割合は、たったの12%しかいなかったという調査報告もあります。
※環境省HP 東日本大震災における被災動物対応記録集(犬の統計)
大規模災害などが起こった際には、ペットの飼い主が行方不明になってしまったり、場合によっては死亡してしまう事も十分に考えられますが、自分にもしもの事があった場合に、愛猫・愛犬を保護してくれた人や里親になってくれた人に、知っておいて欲しいことを伝えることができる「ペットプロフ」。
サイトの利用からタグの発行まで無料で利用することができますので、まだ登録されていない飼い主の方は、ぜひ検討されてみてはいかがででしょうか。