猫も自宅で診療する時代に…!?飼い主と動物病院をオンラインで繋ぐシステム「みるペット」

新型コロナウイルスによる院内感染の拡大を防ぐため厚生労働省は2020年4月13日より、初診でもスマートフォンやタブレット端末などを通じて医師の診察を受けられるオンライン診療を時限的・特例的な措置としてスタートさせました。

オンライン診療のイメージ写真

とは言っても、これはヒトを対象にした医療の話。

現在の法律の解釈では動物を対象にしたオンライン診療は原則認められておらず、規制の一時的な緩和などについても議論が遅れているのが現状です。

例外として、初診時に動物病院にて対面で獣医師の診断を受けている場合は、その後の経過の治療に関して獣医師の判断によりオンライン上での判断や薬の処方が認められていますが、対応している動物病院は少数派で、来院時のマスク着用やアルコール消毒、密集・密接を防ぐため待合室や面会の人数を原則1人にする、完全予約制にするなどの方法により感染拡大の対策を行っているのが一般的。

そんな中、動物病院関連システムの企画開発などを手掛ける株式会社みるペットが2020年5月15日より、オンライン相談・診療システム「みるペット(mirpet.co.jp)」のβ版サービスを公開し、飼い主の利用料を一定期間無料で提供すると発表しました。

動物病院向けオンライン相談・診療システム「みるペット」のロゴ

「みるペット」は、動物(飼い主)と動物病院をインターネットで繋ぐサービス。

飼い主は好きな時間に予約をすることで、何処にいてもいつもと同じ動物病院、同じ獣医師に相談することができ、 予約・相談(診察)・決済までをオンライン上で完結することが可能。直接動物病院を訪れる場合に比べて交通費を節約し、通院・診察・会計・調剤の待ち時間を解消することができるほか、動物(特にネコ)の来院によるストレスの解消にも繋がり、細かなフォローを受けることで重症化を防ぐことができるなどのメリットがあります。

獣医師にオンライン診療・相談をするイメージ by みるペット



サービスを利用するには、動物病院側はシステム導入手続きを、飼い主側は会員登録を事前に済ませておくことが前提。

飼い主は専用サイトにアクセスすると、かかりつけの動物病院や近くの動物病院を検索して予約できるようになり、時間になるとビデオ通話でオンライン相談・診療を受けることが可能。終わると事前に登録したクレジットカードで自動決済され、薬の処方などがある場合は後日登録の住所に発送してもらうことができます。

動物病院向けオンライン診療システム「みるペット」の利用手順

システムの利用料金は通常、動物病院側は売上の5%を、飼い主側は1回の利用につき300円が必要となりますが、今回のβ版サービスでは飼い主の1回あたりのシステム利用料が期間中(2020年5月15日~2020年7月31日)何度でも無料で利用することが可能。動物病院向けには2020年4月22日より利用登録の予約受付が始まっており、飼い主による会員登録は5月15日よりWEBサイトにて開始される予定となっています。

サービス提供元の会社によると2020年4月21日現在、動物医療においては初診でのオンライン診療がいまだ禁止されているものの、かかりつけの獣医師に対面で受診したことのある疾患等に関してはオンラインで診療可能な場合があるほか、初めての獣医師に対してもオンラインで「相談」することは現在の法律の範囲内でも可能であると指摘。しかしながら、オンライン上で双方がコミュニケーションを取る手段は少ないのが現状です。

また、不要不急の外出を控えている状況下で、飼い主にとっては「動物病院に行くべきか、様子を見るべきかの判断に困る」「慢性疾患の動物の薬が欲しいけど動物病院に行くのは心配」といった声がある一方で、動物病院側には来院希望者を事前にヒアリングすることで不要不急かどうかの判断をし、院内感染のリスクを少しでも減らしたいというニーズが存在しています。

遠隔操作で猫をオンライン診察する獣医師のイメージ by みるペット

そのため、双方がオンライン上でコミュニケーションを取ることで動物の健康を守りながら、新型コロナウイルス感染拡大抑止の一助になることを目指してβ版の段階でサービス提供を決定。

同時に飼い主の利用料を一定期間無料とすることで、オンラインによる相談や診療の利用を促したいとしています。

参考:色の変化でわかる!自宅で簡単に猫の尿を検査できる「おうちでおしっこチェックキット」

(C) Mirpet, Inc.

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