愛猫のために飼い主さんが簡単にできる200のことをまとめた書籍「猫にいいこと大全」

猫はマイペースでゴロゴロしていて、細かいことは気にしなそうにも見えますが、実は賢くて繊細な動物。

真面目そうな表情の猫のイメージ写真
意外とデリケートなのニャ

日々のちょっとした変化にも気づき、思わぬことにストレスを感じたり、好奇心をそそられたりするほか、飼い主さんのことも見ていないようでよく見ています。そのため、愛猫の生活の満足度をあげるために飼い主さんができることは意外と多かったりします。

そんな猫を幸せにするための秘訣を詰め込んだのが「猫にいいこと大全」という書籍。

書籍「猫にいいこと大全」表紙イメージ
表紙イメージ

本書は猫のすこやかな心身のために、また、愛される飼い主さんになるために実践したいことを、「体」「心」「暮らし」「コミュニケーション」の4分野からまとめた書籍で、猫がのびのびと暮らすためのトピックを200項目も収録。最新の動物行動学に基づいた情報をかわいい猫のイラストを交えながら紹介しています。

例えば猫の遊びについて。

猫と遊ぶイラスト「猫にいいこと大全」
定番の猫じゃらし

本来ネコは狩りをして生きていた動物で、遊んでいる時には何かを追い求める意欲やワクワクする気持ちを引き起こすドーパミンという脳内物質が分泌されますが、ドーパミンが出たままの状態で遊びを終えてしまうと、もっと遊びたくなったりして、イタズラなどの問題行動に繋がる可能性があるのだとか。

そのため、猫と遊ぶ時には最後に獲物代わりのおもちゃを捕まえさせてあげるのが大切で、「つかまえた!」「やった!」という達成感により幸福感に作用する「エンドルフィン」というホルモンが出て、猫は満足したまま遊びを終えることができるといいます。

また、猫を室内飼いしている場合には少しでも退屈しないようにと、外が見やすい窓辺にキャットタワーなどを設置したりする飼い主さんも少なくありません。

キャットタワーから窓の外を眺める猫のイラスト「猫にいいこと大全」
一見楽しそうだけど…

しかし、本書によると、猫によっては外からの視覚的な刺激がストレスになる場合もあると指摘。

窓から野良猫が見えると自分の縄張りに侵入された気分になって攻撃性が増したり、窓越しに見えた鳥を捕まえたいと思っても、触れることができないとストレスを感じてしまうこともあるため、そうした様子が見られる場合はカーテンを閉めて刺激を遮断してあげることを推奨しています。

意外と多くの家庭でやりがちなのが、猫の食器を壁際に置くこと。

ご飯を食べようとする猫のイラスト「猫にいいこと大全」
後ろが隙だらけニャ

これは食事中に無防備な背中を相手に見せる体勢になってしまうので、実は猫はあまり好まないのだとか。代わりに壁を背にして食べられる配置であったり、なるべく部屋が見渡せる場所に食器を置いてあげると良いとしています。

その他にも、飼い主さんが簡単に実践できる「猫にとっていいこと」が、項目ごとに簡潔にまとめられています。

<トピック例>
・猫には5つの自由が必要
・猫も体内時計リセットが大切
・遊びに誘うなら朝か夕方に
・猫に必要な水の量(ml/日)を把握する
・かしこい猫にする7つの方法
・トラウマ回避には記憶の上書きを
・成長にプラスになるストレスもある
・初対面の猫の首から下はさわらない
・猫の気持ちは「理解する」より「寄り添う」
・猫にグチを聞いてもらったら「ありがとう」を
・蛍光灯やLEDライトがストレスにも
・猫は譲り合う習性がある
・猫に罪悪感はない
など

本書の監修者はヤマザキ動物看護大学准教授で獣医師の茂木千恵氏と、同大助教で認定動物看護師の荒川真希氏。2021年7月1日に主婦の友社より刊行されています。

書名:猫にいいこと大全
監修:茂木千恵/荒川真希
頁数:208ページ
出版:主婦の友社
発売:2021年7月1日

<参考>
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