「入ってきたら容赦しないよ?」コタツの守護者・黒白猫もっちゃんの縄張り意識が半端ニャい
猫がコタツの中で寝るのは冬の風物詩。コタツの中にいるとぽかぽか温かくて、周りから身を隠せるため安心しきってしまうのか、あられもない姿でぐっすりと眠り込んでしまう猫も少なくありません。
黒白猫のもっちゃんは、1日12時間くらいコタツの中に入っている、正真正銘のコタツ大好き猫。ところが、自分以外の存在が入ってくるのは大っ嫌い。
コタツ布団をめくるだけで、視線を向けて「ニャーッ」と鳴いてくるのだそうで、その意図は「たぶん開けるなと言ってるのだと思います。」と飼い主さんが感じてしまうレベルの威嚇行為。警告を無視して手や足を入れると、甘噛みしてくるか両手で抱きかかえられて蹴り蹴りされてしまう羽目に。とは言え、顔を入れるとさすがに攻撃はしてこないのだそうで、飼い主さんにある程度配慮しながらもコタツへの侵入を拒んでいるようです。
その理由について飼い主さんは「コタツの中に縄張り意識があるのではないでしょうか」としたうえで、「手や足が入ってきた場合はオモチャと思って飛びつくんだと思います。」と、侵入してきたモノによってリアクションが異なる理由について推測してくれました。
それでも今の時期のコタツは猫だけでなく、人間にとっても手放せない暖房器具。
どうせなら愛猫と一緒にコタツでぬくぬくしたいと思うことはないのでしょうか。その点について聞いてみると、「もちろん一緒にコタツに入りたいですが、誰もいないほうが安心できるならそっとしておこうかと思います。ベッドで寝る時は一緒に寝てくれるので。」と回答。猫ファーストな優しいコメントからは、もっちゃんがとても大切にされていることが伝わってきます。
そんなもっちゃんは、推定年齢1歳3ヶ月くらいの女の子。コタツの中では強気だけど、それ以外の場所では少しの物音でも怖がるくらい臆病な性格で、起きている時はずっと飼い主さんの近くにいて、トイレやお風呂に入っている時は出待ちをしてしまうほど。
「私が仕事でいない時はコタツの中にいて、帰宅するとコタツから出てきてご飯を食べますが、それから散歩をした後、またコタツの中に入るのが最近の行動パターンです。私が部屋から出るとずっとついてきますね。」
もっちゃんがお家にやってきたのは1年ほど前、飼い主さんのお家にゴマちゃんという、もっちゃんそっくりな黒白の先代猫がいた頃のこと。
当時、まだ小さかったもっちゃんは近所のゴミ置場で牛乳パックをかじっているところを飼い主さんのお母さんに発見され、声を掛けられたものの怖かったのか逃げてしまいます。
しかしその翌日、ふいにゴマちゃんが家の網戸を開けて外に飛び出して行ったかと思うと、少し経ってからもっちゃんを連れてお家に帰ってきたのだとか。
「もっちゃんは見た目がボロボロで、ガリガリに痩せていたのですぐに動物病院へ連れて行きました。診察してもらうと前足の広範囲に激しい火傷を負っていて、お腹は強い衝撃を受けたのか筋肉が裂けている状態だったので、このままでは外で生きていけないだろうと思いお家で飼う事にしました。」
過酷な環境で生きていたもっちゃんは、その後、飼い主さんのお家で愛情たっぷりに育てられて、今では立派な大人の猫へと成長。
飼い主さんが投稿しているXやYouTube(@panai.animal)では、もっちゃんがお家の中で過ごしていたり散歩をしている様子など、日常の風景がたくさん公開されています。
取材協力:ぱないの(@panai_tv)さん