車のマフラーからひょっこり顔を出していたのは…なんと茶トラ猫!車に乗る時は前だけでなく後ろも猫バンバンを忘れずに

寒さや雨をしのごうと車のエンジンルームに入り込んだ猫を逃がすため、乗車前にボンネットを叩いて猫に危険を知らせる「猫バンバン」。

ボンネットの中のエンジンルームに潜り込んだ子猫のイメージ写真
子猫が潜んでいることも…

近年は各自動車メーカーも実施を呼び掛けるようになり、すっかり定着した感がありますが、上越市在住の越後のナベ(@zc32s12)さんは先日、愛車のエンジンルームではなく意外なところに猫ちゃんが隠れているのを発見。

なんと車体の後部に付いているマフラーの部分から、一匹の茶トラ猫がひょっこり顔をのぞかせていたのです。

車のマフラーに潜り込んだ茶トラ猫
撮影:@zc32s12さん

車のマフラーはエンジンから排出される排気ガスの音を低減して、有害な排出ガスを抑制する役割を持った装置で、エンジンから車の底面を通って後部へと伸びるパイプの先端に付いている筒状パーツのこと。

この写真はそこから猫ちゃんが顔を出している瞬間を捉えた光景で、我が物顔で潜んでいる姿はまるで自分の家にでもいるかのよう。猫にとっては雨風がしのぎやすい場所で、遮るもののない屋外にいるよりも快適に過ごせそうです。

この写真は「猫が隠れるのはエンジンルームとは限らない!」というコメントと共にSNSのX(旧ツイッター)へ投稿されると、1,200件を超えるリポストと6,000件の”いいね”を獲得。写真を見たユーザーからは「そこ!?」「可愛いけどめちゃくちゃ怖ぇ」「チュールで釣らなきゃな…」「猫バンバンは必要ですね」などのメッセージが寄せられて注目を集めています。

それにしてもこの猫ちゃん。顔がこちら側を向いていますが、一体どうやって空いたマフラーホールに入り込んだのでしょうか。マフラーの大きさは猫の体が入りそうなサイズ感のため、頭から突っ込んで潜り込むことはできそうですが、中でクルッと向きを変えられるほどの余裕はないように見えます。

実は車のマフラーは、車体の下からであれば簡単に入り込める構造になっているのだそうで、猫のような小さな動物は車の下から侵入して、マフラー部分から顔を出すことができるのだとか。猫の視点からすると雨宿りするつもりで車の下に移動したら、車体に上れそうだったのでジャンプして飛び乗り、マフラーから外を監視しながらゆったりとくつろごう…なんて行動パターンもありそうです。

こうした状況に投稿主さんは危機感を感じたようで、猫が車に潜んでいる危険性を指摘するユーザーからのコメントに対して、「ボンネット同様、バンパーもバンバンしないとダメですね」と返信。

確かに車の後方にあるリアバンパー(トランク下の部分)もバンバンしてあげると、マフラーに潜んでいる猫ちゃんに危険を伝えることができそうです。

車のリアバンパーのイメージ写真
リアバンパーも猫バンバン

日本自動車連盟(JAF)が先月発表した調査資料によると、猫がクルマに入り込んでしまうトラブルの要因は「寒さ」よりも「子猫」の方が多いと指摘。野良猫の出産シーズンである春秋に生まれた子猫が活発に動き出すのは誕生から約1~2ヶ月後で、そのタイミングとなる6月と11月は特に注意が必要。

正にこれからの時期は猫が車に潜り込みやすいピークとなるため、車に乗る前には前も後ろも猫バンバンしてみると良さそうです。

取材協力:越後のナベ(@zc32s12)さん

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