エアコン工事した後のホースに猫型のキャップを装着する業者さんを発見!その理由は…愛猫家の職人さんによるプチサプライズだった
プライベートでも仕事でも、ちょっとしたサプライズで感謝の気持を伝えられると嬉しいものですよね。
エアコンの下請け工事を29年にわたって手掛けている@fujidconstruct1さんが、先日SNSのX(旧ツイッター)で明かしたのは、作業の仕上げにちょっとした猫アイテムを添えるという、ささやかな気持ちが込められた顧客へのサービス。
その内容はエアコンのドレンホースに、猫型のドレンキャップを取り付けるというもの。
ドレンキャップとは、エアコンの内部で発生した水を室外へ排出するドレンホースの先端に取り付けるキャップのこと。ホースの中を通って虫などの異物が室内に侵入するのを防いだりする目的で使用される部材ですが、屋外に設置する小さな部品のため地味なデザインのものが少なくありません。
写真に映っているのは、そんなドレンキャップが可愛らしい猫モチーフのデザインになっていて、キョトンとした猫のお腹から水がチョロチョロと出てくる姿がとってもキュート。
普段なにげなくエアコン使っていても、屋外にあるホースを気にかけることは稀ですが、これなら視界に入るたびにチラッと見てしまいそうで、その度に気分をちょっぴり上げてくれそうです。
それにしても何故このようなサービスをしているのか、ご本人に聞いてみると、この日のお客さんは保護猫活動をしている人だったことから、感謝の気持ちを込めて猫型ドレンキャップを設置。どうやらエアコン工事をしたすべての場所で行っているサービスという訳ではないようです。
「丁寧な作業は全てのお客さんに平等に提供しますし、良いお客さんだからと言って値引きする訳にも行きませんが、心情では何かささやかなプラスアルファを提供したいと思いサービスしています。」
(投稿主さん)
このサービスを始めたのは今から2年ほど前のことで、対象となる現場はドレンキャップを付けた方が良いと思う環境である事が前提。
その上で作業にとても協力的だった人や、猫を飼っている人、猫型ドレンキャップの存在に気付いたら喜びそうな小さいお子さんの部屋などを対象にサービスで設置しているため、仕事用の車には猫型ドレンキャップがたくさん積んであるのだとか。
今日のお客さんは保護猫活動をされている方だったので感謝の気持ちを込めてねこやんドレンキャップをサービスさせて頂きました。かわゆ🥰 pic.twitter.com/YifHvLBrUQ
— 量販店エアコン工事ねこ (@fujidconstruct1) September 18, 2023
一方、お客さんの反応はどのようなものなのでしょうか。その点についても聞いてみると、意外にもお客さんには猫型ドレンキャップを取り付けたことは直接伝えていないのだそう。その理由について「いつかお客さんがドレンキャップを見た時に「あっ。よく見たらネコだ。ふふっ」と思ってくれたら嬉しいなと言う、どちらかと言うとイタズラゴコロですね。」と、ユーモアたっぷりに明かしてくれました。
なんとも微笑ましいサプライズですが、エアコン工事は依頼のあった建物を訪れて作業を行うお仕事。当然ながら猫を飼っているお家の場合もあり、過去には苦い経験もあったそうです。
「お客さんが猫を飼っているのを知らずに、玄関扉を開けっぱなしにしてエアコンを搬入していたら、ねこやんが脱走してしまい工事そっちのけで捕まえに行きました。1時間近くかかりましたが、最後は僕のダイビングキャッチで保護しました。」
そんな投稿主さん、お家では2匹の猫を飼っている愛猫家。
猫への思いについて聞いてみると、「人生上手くいかないことの方が多いですが、何があっても「まぁ帰ればねこやんが待ってるしな」と思えるし、「お前、俺にそんな口をきくのか?俺の家にはねこやんがいるんだぞ?」と強気で居られるのは良いですね。」と、猫と暮らすことが気持ちの面で大きな支えとなっている様子。
一方、仕事柄ペットの繁殖場に訪れることがあり、そこでは悲惨な現場を目にしているそうで、猫を飼うことを検討している人には「ペットショップでは買わずに保護猫の譲渡会や信頼出来るブリーダーから購入して欲しい」との思いを語ってくれました。
ちなみに本記事で登場した猫型ドレンキャップは、100円ショップのSeria(セリア)にて2個セットで発売中。自宅のドレンホースに取り付けてみたい人は手軽に手に入れることができそうです。