採れたてのニャンコ入荷しました!緑色の野菜カゴが猫たちに大人気→30分待っても入れない黒猫ちゃんが切なすぎる

猫はもともと外敵から身を隠しながら暮らしていた動物で、野生時代の名残から狭い場所に入るのが大好き。家の中にあるダンボール箱や紙袋、引き出し、家具の隙間など、お気に入りのスペースを見つけて潜り込むのはよく見かける日常風景です。

しかし、多頭飼いをしているお家では、猫の数に対して狭い場所が不足してしまう、という困った事態が発生してしまうことも。現在17匹の猫を飼っている猫野四季(@kgrmnk)さんが、先日SNSに公開した写真では、満席になったカゴが空くのを健気に待っている猫ちゃんの姿が捉えられています。

カゴが空くのを待っている黒猫
誰か、カゴを譲ってくれませんか…?

ラックの上に3つ並べて置かれているのは、八百屋さんなどで見かけそうな緑色のカゴ。その中には猫ちゃんが1匹ずつ入っていて、縁に顔を乗せたままのんびりとくつろいでいますが、それとは対照的に、窓枠に座っている黒猫ちゃんはその様子を羨ましそうに見つめています。

カゴのサイズはやや大きめで、無理やり入り込めば2匹一緒に収まりそうにも見えますが、黒猫ちゃんは割り込まずに礼儀正しく空くのを待っている状態。

しかし、悲しいかなカゴの中でくつろいでいる猫ちゃんたちは、待っている猫の存在なんてどこ吹く風。この後、黒猫ちゃんは30分ほど待ってもカゴが空く気配はなかったのだそうです。

窓枠に座っている黒猫の名前は「おれしっぽ」ちゃん(7才/♀)。

スーパーの野菜売り場で使われていたカゴでくつろぐ猫たち
待ち疲れたニャ……

真ん中のカゴに入っている黒猫(キキ)と、1番奥のキジトラ(とらっち)とは兄弟で、1番手前のカゴに入っているキジ白猫(名前:チビ)のことが大好きという関係性。それにもかかわらず、席を譲ってもらえなかったことから、しんみりした気持ちにさせられるワンシーンでもあります。

一方、この光景を眺めていた飼い主さんは当初、「交代で入ってくれたらなぁ」と思っていたのだそうですが、待機している窓辺の場所も居心地が良さそうなことから「もしかしたらカゴが空くのを待っているのではなく、窓辺にいたかっただけなのかもしれません」と、別の可能性も指摘。

黒猫ちゃんの本心としてはどちらだったのか気になるところです。

3席すべて埋まってしまうほどの人気スポットであるものの、カゴの好みは猫それぞれ。飼い主さんのお家にいる17匹の猫たちが、みんなで取り合っているのかというと、そういう訳ではなく、カゴに入る子は大体決まっているメンバー。混雑状況も猫の気分に左右されるようで、1匹も入ってない時もあれば、1〜2匹ほど待ってる時もあるのだそうです。

緑色のカゴでくつろぐ黒猫たち
時には黒猫一色になることも

また、カゴに入り込む猫たちの行動は、季節によって若干様相が異なるのも興味深いところ。実は1つのカゴに猫が1匹ずつしか入っていないのは、夏季限定で見られる現象なのだとか。

「カゴが空くのを待っている理由は、今が暑い季節だからだと思います。少し肌寒くなると、2匹、3匹と盛り盛りになる事もあります。」
(飼い主さん)

写真の中で猫たちの存在を際立たせているのが、業務用っぽい感じの、ちょっぴりレトロな緑色のカゴ。飾り気のない素朴な風合いが日本猫の柄と相性ぴったりで、我が家にも置いてみたいと思った人もいるのではないかと思いますが、一体どこで手に入れたのでしょうか。

飼い主さんに聞いてみると、もともと近所のスーパーで「ご自由にお持ち帰りください」と積まれていたカゴなのだそうで、オクラが入荷する時に使われていた容器なのだとか。改めて猫が入っている写真を見てみると、野菜売り場に採れたての猫ちゃんが入荷してきたような、ユーモラスな光景にも見えてきますね。

野菜カゴに入り込むのが好きな黒猫たち
猫との相性が抜群のカゴ

今回、取材を受けてくれた猫野四季(@kgrmnk)さんは、3匹の黒猫が合体したような光景「ニャルベロス」をはじめ、ユーモアたっぷりの猫写真をSNSで公開しています。

取材協力:猫野四季(@kgrmnk)さん

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