もともと野生のハンターである猫は、群れを作らずに単独行動を好むと一般的に考えられていますが、意外と社交的な面も持ち合わせている動物。

初対面の猫でも物怖じせずに近づいていったり、他の猫の毛づくろいをしてあげたり、時にはみんなで集まって何か話し合っているような光景を見かけることもあります。

こうした猫同士のコミュニケーションが見られるのは外猫だけではありません。一つ屋根の下で暮らしている飼い猫同士の間では、屋外では見られないような独自の猫づきあい文化が発展しています。

Xユーザーのぽむりんとぽわたん（@pom_powa_nyan）さんが先月投稿したのは、なんとお茶会をしている猫ちゃんたちの写真。

そこに写っているのは、明るい日差しが差し込む窓際に、向かい合って座る2匹の白猫。足元にはお茶が注がれた湯呑と受け皿が置かれていて、まるでゆったりとお茶を飲みながら、猫同士の会話を楽しんでいるような光景に見えます。

2匹とも真っ白な被毛に覆われた首元には、蝶ネクタイ風の首輪がワンポイントで添えられていて、白猫ならではのフォーマルな装いをしているのもポイント。落ち着いた雰囲気の和室には、茶道具のような物も置かれていて、優雅なお茶会のムードを醸し出しています。

この写真がSNSのX（旧Twitter）に投稿されると、4,600件を超えるリツイートと3.7万件の”いいね”を獲得。ツイートを見たユーザーからは「なんて可愛いお茶会」「風情がありますね」「何の話をしているんだろう？」「わたしも加わりたい」などの好意的なメッセージが寄せられ、大きな反響を呼んでいます。

保険屋さんに出したお茶放置してたら猫がお茶会してたよ pic.twitter.com/QC6waplYHG

— ぽむりんとぽわたん (@pom_powa_nyan) July 25, 2023

何とも可愛らしい猫のお茶会。窓ガラスには反射した後ろ姿が、畳には猫耳のシルエットが写し出されていて、猫ならでは風情が凝縮された1枚ですが、単にお茶を床に置いただけでは、猫同士がお茶会をしているような光景にはならない気もします。

この写真を撮影した時の状況について投稿主さんに聞いてみると、もともと猫ちゃんたちは外に興味津々で、窓辺の近くにいるのが大好きなため、お家にある他の窓からも外を眺めるのが日課。撮影場所となったお父さんの和室も猫ちゃんたちの定位置のひとつで、その日はちょっと前まで保険屋さんが来訪していたのだそう。

その来客用に出したお茶を放置していたところ、猫ちゃんたちが外を見るため窓際にやってきて、その時の様子を撮影したのがお茶会のシーンそっくりだったのだとか。

偶然見かけた光景について「まさにお茶会してる！と思いました。可愛かったです。」と振り返る投稿主さん。その後、猫ちゃんたちは、目の前にあるお茶の香りをクンクンと嗅いだ後、自分たちの飲み物ではないと分かると、また外をじーっと眺めていたと言います。

楽しそうにお茶会をしていたのは、双子姉妹の「ぽむりん」ちゃんと「ぽわたん」ちゃん。

「ぽむりん」ちゃんは人が大好きな性格で、超がつくほど甘えん坊＆食いしん坊。一方の「ぽわたん」ちゃんは、物音などにすごく敏感でちょっぴり臆病な性格だけれど、新しいおもちゃには我先にと飛びついて離さない野性的な一面も。

2匹とも飼い主さんのお腹の上に乗ってきて、ゴロゴロと喉を鳴らしながら、自分の肉球をチュパチュパ吸うのが好きなのだとか。

そんな姉妹猫が飼い主さんのお家にやってきたのは、譲渡会で出会ったのがきっかけで、お子さんたちが一目惚れをしたことから、家族として迎え入れることに。

普段は大家族に囲まれて、寝たり遊んだりを繰り返しながら、愛情をたっぷり受けて過ごしていると言います。

2匹の姿を見ていると、とっても大切にされていることが伝わってきますが、それもそのはず。投稿主さんは代々猫好きな家系で、ずっと猫を飼っているという愛猫家。

しかし、その過程は良いことばかりだけでなく、悲しい出来事もあったようで、「前にいた子達が亡くなってしまって、ペットロスになってしまい、ぽむりんとぽわたんを飼うまでに4年かかりました。」と、つらい過去を告白。

一方で「今では本当に毎日が癒しの連続で、とても幸せな気持ちになれるので、また飼って良かったと思っています。」とも語っていて、愛猫を失った悲しみ乗り越えて、幸せな猫ライフを送っていることを明かしてくれました。

取材協力：ぽむりんとぽわたん（@pom_powa_nyan）さん

＜参考＞
・舌を出したまま振り向く猫の顔が衝撃的！飼い主さんが撮影した動画に「爆笑」「想像以上に出てた」と大反響
・ティッシュを散らかしまくった部屋が悲劇的→それでも猫を飼うことをオススメする飼い主さんに称賛の声が寄せられる