運命の猫との出逢いや別れも加筆、猫沢エミのエッセイ『猫と生きる。』が復刊&トークイベントも
シンガーソングライターの猫沢エミさんによる著書『猫と生きる。』が9月24日に刊行されました。
1970年生まれの猫沢エミさんは、ミュージシャンとしての音楽活動をはじめ、映画解説者、文筆家など幅広い分野で活躍中。
渡仏経験を活かして2007年より10年間、フランスのリアルな現地情報を発信するフリーペーパー「Bonzour Japon(ボンズールジャポン)」の編集長を務めたのち、現在は東京を拠点に実践型フランス語講座《にゃんフラ》を主宰。
プライベートでは25年以上にわたって猫と暮らしている愛猫家で、これまでに『東京下町時間』『フランスの更紗手帖』(パイインターナショナル)、『ねこしき 哀しくてもおなかは空くし、明日はちゃんとやってくる』(TAC出版)などの書籍を執筆しています。
本書はそんな猫沢さんが2013年に発表した同名書籍の復刊で、四半世紀におよぶ4匹の猫たちとの共同生活を写真とともにつづったエッセイ。
1996年に初めての愛猫「ピキ」と出会ったエピソードをはじめ、一緒にフランスへと渡って過ごした日々、その後帰国して最期を看取り、新たな愛猫「ピガ(ピガピンジェリ)」と「ユピ(ユピテル)」を迎えるまでのストーリーに加えて、今回は80ページにわたって大幅に加筆した内容を収録。
加筆されたパートでは、4月に虹の橋を渡った愛猫「イオ」との出会いや別れなど、人と生き物のふれあいの記録が細かな心理描写でつづられています。
その他にも巻末には、猫沢家の主治医との特別対談や、日本とフランスにおける保護猫活動、里親探し、動物病院、ペット葬儀社などについてのルポタージュ記事も掲載されています。
<著者メッセージ>
「人生は何もかもがある日、突然起きて、それまでの日々をがらりと変えてしまうものです。死も同じく、私たちの力ではコントロールしきれません。その不条理さに怯えたり、まだ来てもいない約束されたその日を想像して哀しむには、私たちの命はあまりに短い。動物たちは、もっと短い。限られた命をどう美しくまっとうできるのか。寿命の長さでは測れない、命の価値について教えてくれる私たちの愛しい小さき生き物たちについて、今の私が書ける精一杯のものを書きました。」
人間よりも短命な動物を愛することは、いつか必ず大切な存在を見送らなければならないということ。そのような中で愛する者をどう愛し切るのか、ひとりひとりが考えるきっかけを与えてくれる一冊となっています。
また、10月10日(日)には『猫と生きる。』の発売を記念したオンライントークイベントも開催。
本書の再版秘話や、猫と生きる暮らしの喜び、別れの悲しみとの向き合い方、質疑応答など、聞き手を交えながら猫沢さんの自宅よりライブ配信で行われ、終了後は10月31日までアーカイブにて視聴することができます。
費用は1,000円〜で電子チケット販売サイト(teket.jp/1312/6884)にて参加者を募集しています。
<参考>
・猫の写真にも癒やされる!ネコと食を愛する人に贈る猫沢エミさんのレシピ&エッセイ本『ねこしき』
・猫の短歌&エッセイをつづった書籍『これから猫を飼う人に伝えたい11のこと』原画展も開催中
・猫はどのように愛され動物になったのか?日本の歴史で紐解く書籍『猫が歩いた近現代』
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