子猫が湖に落下!助けようとする母猫の仕草がグッとくる、映画「世界ネコ歩き」第2弾の予告映像を公開
自分の子供の身に危険が及んだ時、猫はどんな行動を取るのか。人間ならば即座に助けようとする光景をイメージできますが、自由気ままにのんびりと過ごしている猫の場合は、必死に守ろうとする気もするし、意外とシレーっとしてそうな気もします。
そんな中、湖に落ちてしまった子猫と、母猫の行動を捉えた映像が公開されました。
これは、来年公開予定のドキュメンタリー映画『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』のワンシーンで、場所は東南アジアの国・ミャンマーにあるインレー湖。同国で2番目に大きく標高800m以上の高地にあるインレー湖は、水上に竹と木を組み合わせた高床式の住居が建ち並び、およそ15万の人々が漁業や農業、工芸品の製造などをしながら生活を営んでいます。
映画では動物写真家の岩合光昭さんが、この地で暮らすヒトの家族とネコの家族に密着。本日解禁された予告編映像では、床の段差を登れない2匹の子猫が、上の段にいる猫に助け求めて鳴いているシーンから始まります。
段差は成猫であれば軽く飛び乗れそうな高さですが、子猫ではちょっぴり難しそう。不安で困った様子の子猫に対して親猫と思しき2匹は、手をペロペロ舐めたり目を細めて首をかしげたりしながら、「さて、どうしたものかニャ〜」とでも言わんばかりの傍観ぶりで、助けようとする素振りを見せません。
そのうち待ち切れなくなった子猫の1匹が、意を決して上の段に登ろうとチャレンジを開始。床の端から体を精一杯伸ばして頑張って見るものの、やっぱり自分で登るのは難しそう……と諦めかけたその時、バランスを崩して湖に落下してしまうハプニングが発生。すると、今までのんびりと目を細めていた母猫は、すぐに気づき下の段へ降りて様子を見に行きます。
幸いにも子猫は必死に泳いで、近くにあった竹の上に避難することができましたが、体はずぶ濡れ。竹もプカプカと浮かんでいるだけの不安定な足場で、子猫にとっては危機的な状況。母猫は子猫に一番近い場所へ移動して、上から必死に手を伸ばしながら子猫を助けようとする仕草を見せますが、残念ながら子猫をすくい上げるには至りません。
母猫に必死で助けを求める子猫と、子猫をなんとか助けようとする母猫の姿は、親子の深い絆を感じさせる光景で、見るものの心を激しく揺さぶります。
この絶対絶命のピンチを救ったのは、上からスッと伸びてきた人間の手。高床式住居に住んでいる少年が猫の頭を掴んで引き上げ、母猫が待っている床まで運んでくれたのです。
その後、少年が家からタオルを持ってきて、ずぶ濡れになった子猫の体を拭いてあげるシーンも感動的。2分57秒の予告編映像には、水の上という稀有な環境で、ヒトとネコが寄り添い合って生きている姿が映し出されています。
子猫を助けようとする母猫の姿を見た時に、心が震えたという岩合さん。「この家族が水の上でどう生きていくのか、この子ネコたちがどんなネコに育っていくのか、見届けたいと思いました。」と、このネコ家族に密着することを決めた時の心境について語っています。
他にも北海道の牧場で暮らすネコの家族に密着している本作。2021年1月8日より、順次全国の映画館で上映が開始される予定となっています。
<参考>
・猫の毛づくろいを始めたのは…なんと子牛!映画「岩合光昭の世界ネコ歩き」第2弾の新予告映像が公開
・ミャンマーの猫が湖で豪快にダイブ!映画「岩合光昭の世界ネコ歩き」第2弾の予告映像が公開
・世界を魅了した茶トラ猫の続編映画は…Xmasに起こった物語!『ボブという名の猫2』公開決定
©「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2」製作委員会 ©Mitsuaki Iwago