江戸後期からの猫作品展「猫と人の200年、アートになった猫たち」
江戸時代後期から現代まで、200年にわたる猫の芸術作品を展示した展覧会「猫と人の200(にゃ~)年―アートになった猫たち―」が新潟県立歴史博物館で開催されています。
猫は古くから日本人の生活に深く寄り添ってきた動物で、一説によると日本に猫が伝わったのは6世紀の半ば頃と言われており、その後は貴族や武士、庶民などに広く愛され、書物や絵画などの作品にも多く描かれるようになりました。
特に今から200年前の江戸時代後期には、現代さながらの猫ブームがたびたび到来し、猫が浮世絵などの画題として多く取り上げられるように。幕末になると歌川国芳や歌川広重が、明治には月岡芳年や歌川芳藤、楊洲周延、豊原国周、そして大正になると竹久夢二、藤田嗣治、水野年方らの作家が個性的な猫の作品を描いてきました。
本展では、そんな江戸時代後期からの猫作品を、6つの章に分けて展示。
1章. アートになった猫たち
2章. ねこを愛した芸術家たち
3章. 今も昔も 暮らしの中に猫がいる(江戸編)
4章. なぜ猫で描かれた?
5章. ねこ爛漫 猫で遊ぶ
6章. 今も昔も 暮らしの中に猫がいる(明治編)
約200点にのぼる作品からは、美人画や戯画に登場して女性と戯れる猫から恐ろしい化け猫まで、喜怒哀楽を表現したさまざまな猫たちの姿を楽しめるほか、200年にわたって描かれてきた作品を通じて、時代とともに猫と人間がどのように寄り添い合って生きてきたのかを感じられる展示内容となっています。
また館内では、本展に関連する講演会や猫にちなんだ体験会なども開催される予定となっています。
■講演会1
題名:黒猫奇譚(くろねこきたん)-今も昔も猫が好きな芸術家たち-
日時:2017年5月14日(日)13:30~15:00
会場:新潟県立歴史博物館 講堂
講師:中右瑛(国際浮世絵学会常任理事)
申込:必要(TEL、FAX、はがき、メール)
定員:150名
費用:無料
■講演会2
題名:新潟県の猫伝説
日時:2017年5月21日(日)13:30~15:00
会場:新潟県立歴史博物館 講堂
講師:高橋郁丸(イラストレーター/新潟妖怪研究所所長)
申込:必要(TEL、FAX、はがき、メール)
定員:150名
費用:無料
■体験コーナー
題名:ネコ缶バッジを作ろう!
期日:2017年4月29日~6月4日の土日祝日
時間:13:30~16:00(受付は15:30まで)
会場:同館常設展示室内 体験コーナー
申込:不要
費用:無料(常設展観覧料は必要)
<講演会の申込先>
新潟県立歴史博物館 経営企画課
〒940-2035 長岡市関原町1丁目字権現堂2247-2
TEL:0258-47-6135 FAX:0258-47-6136
E-mail:koryu@nbz.or.jp
→申込者の名前、住所、電話番号、希望する講座名を明記(伝達)
「猫と人の200(にゃ~)年―アートになった猫たち―
期間:2017年4月15日(土)~6月4日(日)
時間:9:30~17:00
※観覧券の販売は16:30まで
会場:新潟県立歴史博物館 企画展示室
休館:月曜日(5月1日は開館)
料金:820円、高大生500円、中学生以下無料
<アクセス>
本展は2017年4月から全国の美術館を巡回する予定となっており、現在その公式図録兼書籍が発売されています。展覧会を鑑賞しようと思っている方は、その前後に眺めて見るとより楽しめるかもしれませんね。
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