人気雑貨ブランドの猫キャラがふわふわな和菓子になって登場
出版社の株式会社ネコ・パブリッシングが手掛けた、京都の伝統的な和菓子・鳳瑞(ほうずい)に可愛い猫のイラストがデザインされた猫スイーツが話題になっています。
鳳瑞とは、寒天と卵白を用いて伝統的な技法で作られたお菓子で、マシュマロのようなふわっとした食感から和風マシュマロとも呼ばれています。寒天を使用しているのでマシュマロよりも弾力があり、口の中に広がる上品な味わいが特徴で、京都では昔からお供え用に作られていました。
現在は鳳瑞を製造する職人さんの数が少なく、全国的にも珍しいお菓子で、今月初めに名古屋三越の百貨店で2種類の商品が発売されたところ、人気が殺到して注目を集めているようです。
表面に描かれた猫のイラストを手掛けているのは、KOZACLA(コザクラ)と、KEORA KEORA(ケオラケオラ)という雑貨ブランド。猫グッズが好きな方であれば、どこかで見たことがあるという方もいらっしゃるのでは。
KOZACLA(コザクラ)
こちらはデザイナーの小櫻美晴(こざくら みはる)さんが手掛けるブランドで、アパレルデザイナーを経て2014年より本格的に活動をスタート。ねこやフクロウをモチーフに愉快でユニークな雑貨を制作しており、百貨店の催事場コーナーなどにも作品が並んでいます。
そんなKOZACLAブランドがデザインした鳳瑞がこちら。作品と同じくほんわかキャラの猫が再現されています。
パッケージの中には三毛猫、茶トラ、黒白ハチワレ、3種類の猫が3つずつセットになっています。
KEORA KEORA(ケオラケオラ)
一方、こちらは元エンジニアという刺繍デザイナーの伊藤華織(いとう かおり)さんが立ち上げた雑貨ブランドで、動物のリアリティのある毛並みや表情を刺繍で表現したアクセサリーや雑貨を制作。身近なアイテムの中に可愛らしさを表現した作風が特徴的で、セレクトショップや雑貨店などに作品を出品しています。
KEORA KEORAの猫イラストも鳳瑞との相性がばっちり。指でつまむと絶妙なフィット感です。
デザインは白猫、ヒマラヤン、白猫オッドアイ、3種類の猫が3つずつセットになっています。
猫のモフモフ感とお菓子のふわふわ感がマッチした、とっても可愛らしい和菓子ですよね。
これらの商品が生まれたきっかけは、デザイナーさん自身が「仕事で持っていく手土産をどれにしようか迷ってしまう」「気軽に配れる名刺代わりになるようなアイテムが欲しい」といった悩みを抱えていたことに加えて、普段は雑貨などのデザインをメインに行っているので「お菓子のデザインも手掛けてみたい」という思いもあったことから、商品の企画に発展。
商品の開発でこだわった部分は、美味しさや可愛らしさはもちろんのこと、もらった人が喜んでくれるような、ちょっとしたギフトにも好まれそうな商品を意識したのだとか。
今回ご紹介した鳳瑞は、名古屋三越以外のお店にはあまり出荷されておらず、入手が困難な状況となっていますが、9月30日からは東京都中央区の銀座ロフト店でも発売される予定になっていますので、興味のある方は覗いてみてはいかがでしょうか。
商品の問い合わ先:株式会社ネコ・パブリッシング
TEL:03-5745-7804
※個人販売は不可
※販売状況は随時インスタグラム(@neko_magazine)にてUP