夜間脱走の常習猫さん、旅館の入口に指名手配のポスターを貼られてしまう→本当に外にいる姿にネットで大爆笑
温泉旅行は日常の喧騒から離れてゆったりと過ごすことができる特別なひととき。そして非日常的な空間では思いもよらない体験をすることがあります。
宮城県の北西部にある東鳴子(ひがしなるこ)温泉は、江戸時代中期に開湯した歴史ある湯治場。その中央辺りに位置する「いさぜん旅館」で、Xユーザーのべーた(@onecuprain)さんは一匹の猫に出会ったそうです。
それは宿に入ってすぐのこと。
旅館の入口には大きな窓ガラスのついた引き戸があり、その向こう側にひっそりと佇ずむ白黒猫が、こちらを見ているのに気づきました。
その視線はいかにも懐疑的。見慣れない人間がやってきて怪しんでいるのか、それとも行動を監視しようとしているのか、猫ちゃんの真意は分かりませんが、不審者を見るような訝しげな目でじっと見つめています。
この時点では猫ちゃんの素性を知らなかったべーたさん。白黒猫が外で暮らしている子なのか、それとも旅館の飼い猫なのか、分からなかったと言います。
しかし、次の日の朝に再び入口を訪れた時、ふと窓ガラスに貼ってある猫の写真が気になり、よく見てみると昨日の白黒猫であることが判明。どうやら旅館の飼い猫だったようです。
そして、その横にある張り紙には「夜間 猫は外に出さないで下さい お願い致します」との注意書きがあり、続いて次のような一文が記されていました。
「特に右の猫は夜間脱走の常習猫です」
この張り紙を見て「あ、昨日のあの猫!」と思ったべーたさんは、白黒猫が脱走の常習犯であることを知って大爆笑。窓から覗いている猫の写真が撮れて「可愛いなぁ」と思っていた矢先の出来事であったことから、余計に可愛さが増したと言います。
この写真がSNSのX(旧Twitter)へ投稿されると、1.8万件を超えるリポストと12万件の”いいね”を獲得。写真を見たユーザーからは「朝帰りしてる」「指名手配www」「犯行現場に戻るって言いますもんね」「これは笑うしかない」など、たくさんのメッセージが寄せられて大きな反響を呼んでいます。
笑った pic.twitter.com/EPnHSJSE90
— べーた (@onecuprain) December 20, 2023
脱走の現場を目撃されたようなイメージを持たれてしまった白黒猫ちゃんですが、この写真が撮影されたのは日中のこと。そして張り紙で注意喚起しているのは「夜間に外へ出さないこと」なので、おそらく今回猫ちゃんが外出したことはセーフな事案。
もちろん夜間に脱走したきり日中まで外にいた可能性もありますが、その証拠はないため脱走したと決めつけてしまうのは可哀想かもしれません。
べーたさんは旅館に滞在中、3匹の猫ちゃんを見かけたそうで、いずれも客室まではやって来なかったものの、1階のロビー辺りでのんびりと過ごしていたのだとか。
そのうち、日中とはいえ脱走しているのを見かけたのは白黒猫ちゃんだけだったことから、やはり脱走の疑いをかけられやすい子であることは確かなのでしょう。
せめて夜の間は旅館でゆっくりして「脱走の常習猫」という汚名を晴らせるようになるといいですね。
取材協力:べーた(@onecuprain)さん