猫にとってコタツの中はとても快適な場所。

温度設定や換気などに気をつけてあげる必要はありますが、コタツの中は真冬でもポカポカとして暖かく、しかも布団で周囲の視界が塞がれているので、猫にとってはリラックスしてくつろぐことができる安らぎの空間です。

しかし、それ故に猫が油断しきってしまうのもコタツの中。時には不意を突かれた猫の思わぬ姿が見られることもあります。

Xユーザーの「ほっぷ（@hop_dqx）」さんが最近お家で目撃したのも、そんなコタツの中の猫を捉えたワンシーン。面白いほど分かりやすくビックリした顔をしています。

両耳は前方に向かってピーンと立ち、大きく見開いた目もつり上がっていて、猫が緊張したり警戒したりする時に見せる表情。さらに口を大きく開けていたらとても分かりやすいビックリ顔ですが、キュッと閉じた口元が「負けないぞッ！」と驚いてしまったのを我慢しているようにも見えて、そのギャップがとっても可愛らしい1枚です。

コタツめくったらビックリされた pic.twitter.com/3p9cyvJL7Q

— ほっぷ (@hop_dqx) November 23, 2023

この猫の名前は「ほっぷ」ちゃん。普段はコタツの中にいる時に布団をめくってもビックリすることはないそうですが、今回はなぜこれほどまでに驚いたのでしょうか。

飼い主さんに聞いてみると、いつもは布団をそーっとめくるところを、今回はちょっとだけガバッと勢いよくめくってしまったのだそう。その時の表情を捉えたのが冒頭の写真で、飼い主さんが猫ちゃんから感じた反応は「ハッ！なにめくっとるんだ！？」といったもの。それを見た飼い主さんも「そりゃビックリするわなw」と思わず納得してしまったのだとか。

突然の布団めくりに動揺してしまった「ほっぷ」ちゃん。それでも「飼い主さんの顔を見て安心したのでは…？」と思いきや、そのままコタツの中でゆったり過ごす気分ではなかった模様。一度ドキドキしてしまった気持ちを落ち着かせる必要があったのか、この後、コタツからのそのそと出てきて全身をグルーミングし始めたと言います。

そんな「ほっぷ」ちゃんはお散歩をするのが大好きな猫。毎日ご飯を食べるよりも先に出かけないと気がすまない性格で、飼い主さんに対してはとても横柄×横暴×ワガママであまえんぼなのだとか。

「ものすごい感情がはっきり分かる子なので、ネコは感情が読めないという思い込みがなくなりました。」
（飼い主さん）

いつも「ほっぷ」ちゃんに振り回されている様子が目に浮かんでくるかのようですが、飼い主さんは昔から愛猫家だったという訳ではないようです。

以前は長年にわたって犬と暮らす生活を送っていたものの、最後に飼っていた愛犬が亡くなってしまってからはペットロスのような状態に。しかしその翌年、猫を飼っていた職場の同僚から「家の前に仔猫が3匹捨てられていたので誰かもらってくれないか？」と写真を見せてもらい、その時に一目惚れをして譲り受けたのが茶トラ猫の「ほっぷ」ちゃんなのだそう。

それから10年以上の月日が経った現在、「イヌのときは友だち感覚だったけど、いまのネコはとても相棒感がつよい」と感じているという飼い主さん。

「ほっぷ」ちゃんと暮らすことによって自身のライフスタイルにも変化があったようで、「ネコを飼ってから遊びに行かなくなったし泊まりもなし。とてもネコ様様な生活になりました。」と、猫ちゃん中心の生活になってしまったけれど、それを楽しんでいることが伝わってくる微笑ましいメッセージを寄せてくれました。

取材協力：ほっぷ（@hop_dqx）さん