「無理だ…浴室に入っただけなのに…」シャンプーに全力で抵抗する猫 VS 心が折れそうになる飼い主さん、その一部始終について聞いてみた
猫は自分で全身を毛づくろいして体を清潔に保とうする習性があるため、基本的にシャンプーする必要がないと言われる動物ですが、猫の舌が届かないところは皮脂や排泄物の汚れがたまりやすく、ニオイの元になってしまうことも。
また、皮膚疾患や毛玉による嘔吐の対策、人の猫アレルギーをやわらげる効果なども期待できることから、定期的にシャンプーをする飼い主さんも少なくありません。
マンチカンのひまりちゃん(3歳)は、半年に1回シャンプーで体を洗ってもらうのがお決まりのパターン。
そしてつい先日、久しぶりにその日がやってきたそうですが、浴室に連れて行かれた時の表情がなんとも衝撃的。「猫でもこんな顔をするの?」と思わずにはいられないほど険しい表情をしています。
瞳孔が開いて黒目がまん丸になった真剣な眼差しに、大きく開いた口からは鋭い4本の牙(犬歯)をのぞかせていて、本気で怒っていることがヒシヒシと伝わってくる表情。おそらく「ニャーッ!!」と声を張り上げながら激しく鳴き叫んでいたことでしょう。
しかし、表情は激しく怒っているものの、モフモフした毛並みや短いお手々など、愛くるしい容姿はそのままで、当事者でない人にとっては微笑ましい日常のワンシーン。可愛い顔が本気で怒るとこうなるのか…と妙に納得させられてしまうような光景です。
この写真は「無理だ…浴室に入っただけなのに…」という飼い主さんのコメントと共にSNSのX(旧Twitter)へ投稿されると、4,600件を超えるリポストと53,000件の”いいね”を獲得。写真を見たユーザーからは「いやぁぁぁ〜って声が聞こえそう」「めっちゃわかる」「小さな恐竜みたい」「うちも週末あたりこの光景」など、共感するメッセージがたくさん寄せられて大きな反響を呼んでいます。
無理だ…
— 亀ぽま🐢 (@himaritomugi) October 18, 2023
浴室に入っただけなのに…#ねこ pic.twitter.com/Mx7r66EpAD
反応を見て分かるとおり、ひまりちゃんはシャンプーされるのが心の底から大っ嫌い。
今回は過去の体験から早めに危険センサーが反応したのか、抱っこして浴室に向かう途中の段階ですでに警戒が始まり、ドアを開けた途端にギャン泣きがスタート。爪を出して必死で飼い主さんの体にしがみつきながら、上の方に登ってこようと試みますが、その時の様子を撮影したのがSNSに公開した写真なのだそう。
しかしながら、「猫のためにシャンプーする」という本来の目的に立ち返れば、飼い主さんも怯んではいられません。
この後、ひまりちゃんによる喚きまくり&暴れまくりの猛攻に耐えながらも、何とか洗いきったそうですが、現場での様子については「この世の地獄も生ぬるいような光景」と表現。とは言え、事前にある程度想定されたことではあったようで、「ひまり、ごめんねという気持ちもありつつ、絶対に引っ掻き傷だらけになるので、かなりブルーですけど、始まりと同時に修羅場すぎて無になっています」と、諦念に至った心持ちでシャンプータイムを粛々とこなしていったと言います。
これほどシャンプー嫌いなひまりちゃんですが、飼い主さんがお風呂に入っている時は、浴室のドアの前まで来てずっと待っているため、普段から浴室に近づくのを危険視しているわけではなさそう。
もしかすると「これから猫を洗おうとする人間の気持ち」を敏感に感じ取る能力が備わっているのかもしれません。
一方、同居しているスコティッシュフォールドのむぎちゃんは毎日水浴びを楽しんでいるのだそうで、飼い主さんはその両極端すぎる反応に困惑気味。同じ環境で暮らしていても水嫌いかどうかは猫ちゃんの性格によって大きく違うことが分かるエピソードですね。
そんなひまりちゃんは、普段から抱っこされるのは大嫌いだけど、夜寝る時には飼い主さんのベッドに登ってきて、ずっと撫でてないと怒ってしまうという、かなりツンデレな性格の猫ちゃん。起きている時は元気たっぷりで、1人で大好きな綿棒を加えてファンファン言いながら過ごしているのだとか。
何とも賑やかそうな猫ライフを送っている飼い主さん。猫と暮らし始めてから日帰り以外の旅行は行かなくなってしまったものの、家族にとって2匹は本当に癒やしの存在なのだそうで、「夫婦仲は猫のおかげ?で円満です」と語るほど。
また、猫に感じる魅力については「人間がくつろいでると、一緒に近くでゴロンとしてるのがたまらんです。」とコメント。日常に潜む何気ないひとときがお気に入りであることを明かしてくれました。
取材協力:亀ぽま(@himaritomugi)さん