一部の人々の間では、マインドコントロールを防ぐ効果があると信じられているティンホイル・ハット。

ティンホイル・ハットはアルミホイルを重ねて作られた帽子のことで、電磁波やテレパシーによる思考盗聴を目論む組織から身を守る…という目的から、陰謀論者を象徴するイメージとして使われることがある一方、映画やアニメ、ゲームなどのメディアでは、コメディやパロディの要素として使われることもあります。

そんな人間が被っているとリアクションに困ってしまうような帽子も、猫が身につけていると可愛らしく見えてくるから不思議。SNSでは飼い主さんからティンホイル・ハットを乗っけられてしまったサビ猫、みどりちゃんのユーモラスな姿が公開されています。

「人間をコントロールしようとする組織があるのならば、猫をコントロールしようとする組織があっても不思議ではニャい。」

そんな意識が伝わってきそうな目で睨みをきかせるみどりちゃんの表情からは、陰謀論を信じ込んでしまったかのような警戒心が滲んでいますが、もちろんこれはティンホイル・ハットによる視覚効果。飼い主さんの遊び心から作った帽子を大人しく被ってあげている猫の健気な姿というのが実体です。

このみどりちゃんは、いつも飼い主さんに吸われたりもみくちゃにされたりしてもキョトンとして動じない性格で、ティンホイル・ハットを乗せてみた時の反応もいつも通り。その姿を見た時の心境について「やはりうちの子は何してもかわいいな…」と感じたと言う飼い主さん。

逆にその時、猫ちゃんは一体どんな気持ちで帽子を被っていたのか。飼い主さんに代弁してもらったところ、

「またか～」といった感じでしょうか。「飼い主またバカなことしてる…しょーがないから付き合ってやるか～」みたいな印象も受けます。やっぱりうちの子は可愛くて賢いから、バカな行動にも付き合ってくれるんですね！愛を感じます！

とコメント。互いへの愛にあふれていて、仲睦まじい関係性であることが伝わってきます。

猫ちゃんは帽子を被せてから撮影が終わるまでの約30秒間、じっとしていくれたのだそうで、まるで飼い主さんが写真を撮りたがっていたのが分かっているかのような対応ぶり。しかし、脱いだ帽子には興味津々で、かじりかけてしまったことから慌てて没収。その後はダンボールに入ってゴロゴロしながら過ごしていたのだとか。

愛情をたっぷり受けて幸せそうに暮らしているみどりちゃん。もともとは生まれたばかりの頃に神社の境内で保護された子で、その後、保護猫カフェで暮らしているところを飼い主さんと出会い、家族として迎えられることに。

お家にやって来た当初はケージから一切出てくることがないほど臆病で、物音にびっくりしては「シャーッ」と威嚇する繊細な子だったものの、時が経つにつれて人馴れしていくようになり、今ではお客さんが来ても逃げることなく、むしろ初対面でも甘えてしまくらい人間が大好きな性格へと変化したと言います。

普段のみどりちゃんは、飼い主さんの見えるところで寝ていることが多く、甘えたい時は膝の上にやってきたり、肩に手をのせて抱っこを催促したりと愛情表現がとっても豊か。逆に身体を触られるとすぐに喉を鳴らして喜んだり、話しかけられると返事をしながら寄ってきたりと、普段の過ごし方から飼い主さんのことが大好きな様子が伝わってきます。

一方の飼い主さんは、Vtuberとして活動していて、化学系を中心にゲーム配信や雑談などのネタを配信。自身のTwitterやYoutubeでは時々みどりちゃんの写真や動画も公開されています。

そんな飼い主さんに猫と暮らすことの魅力について聞いてみると、

「やっぱり猫を飼っていると、いつでもフワフワが楽しめるのが良いですね！ちょっと悲しい時、辛い時、猫のフワフワで癒されて立ち直れるのが良いです。朝起きたら枕元で丸くなってる猫を吸い、昼作業中に寄ってくる猫を抱っこして吸い、夜リラックスしているところにやってきてポトンと横になった猫を吸い、エネルギーを補給しています。猫は万病に効きます！たぶん！」

と、猫ちゃんからの求めに応じるだけでなく、自らにとっても癒やしの存在であることを明かしてくれました。

取材協力：明晩あるむ（@akekure_alum）さん

＜参考＞
・得意げな顔が迫力満点！爆笑してるように見える三毛猫の表情がとっても個性的→普段はキリッと凛々しい女将風の猫だった
・悪霊が乗り移ったのか…？魂が抜けてしまったような猫の姿がホラーすぎる→プロ雀士に溺愛されている美猫ちゃんと判明