「遠近法だと信じたい」「別の生き物かな?」体重差が10倍もある猫ちゃん→2匹並んでごはんを食べる時の体格差がスゴすぎると話題に
2つ以上の物事を比較したときに、実際の差よりも大きな差として認識する心理的な現象を「対比効果」と言います。例えば大きい猫と小さい猫が同じポーズをして並んでいると、大きい猫はより大きく、小さい猫はより小さく感じられることがあります。
そんな対比効果の好例とも言えるような光景を披露してくれたのが、キジシロ猫の「金時」くんと、三毛猫の「ふう」ちゃん。飼い主さんが先日撮影した写真には、2匹が仲良く並んでごはんを食べている姿が捉えられています。
お皿の前に座って顔をすこし右に傾けながら食べる仕草は同じですが、左側にいるキジシロ猫は恰幅の良いまるっとした体型で、体重が8.4kgもある大柄な猫ちゃん。それに対して右側にいる三毛猫は体のラインが細く、体重が800グラムしかない子猫ちゃん。
2匹の体重差は約10倍とかなり大きいですが、見た目の体格差もかなりのもので、大柄な猫ちゃんの体の中に子猫が2〜3匹すっぽり入れそうなほど。同じ猫でもこれだけサイズ感が違うと、大小それぞれの可愛らしさがより際立つように感じられる気がしてきます。
この写真がSNSのX(旧Twitter)に投稿されると、2,500件を超えるリポストと18,000件の”いいね”を獲得。写真を見たユーザーからは「大きさが違いすぎる」「別の生き物かな?」「遠近法だと信じたい」「両方とも愛おしいサイズ」など、体格差に言及したメッセージがたくさん寄せられて大きな反響を呼んでいます。
うまいうまい。#CatsOfTwitter #猫のいるくらし pic.twitter.com/YXNCLcVKOZ
— ももんが (@g31_vx) October 7, 2023
しかし、この光景を見た時の飼い主さんの感想は意外にも「2匹の体格差にさほど違和感がありませんでした」というもの。確かに毎日愛猫のことを見ていると、以前は感じていた身体的な特徴が当たり前の感覚になり、傍から見ると大きな体格差も自然なものとして認識されてしまうのかもしれません。
一方、2匹で遊んでいる時には体格差を感じることがあるのだそうで、キャットタワーを軽快に登るふうちゃんに対して、金時くんは一歩一歩が重く追いつけないのもその一例。また、ふうちゃんは抱っこした時とても軽いけれど、金時くんは抱えるのもやっとなところも、体格差が感じられる瞬間なのだそう。
そんな2匹は元保護猫。金時くんはダンボールに入っていたところを拾った知人からの紹介で、ふうちゃんもダンボールに閉じ込められていたところを保護した団体を通じて、それぞれ家族として迎え入れられることに。
先住猫の金時くんは大きな体をしているけれど、とっても怖がりな性格。赤ちゃん猫だったふうちゃんがやって来た時も警戒していたほどで、ふうちゃんは階段から降りてこない大きな猫を不思議そうに見つめていたと言います。
しかし、その後はゆっくりと時間をかけて距離を縮めていき、ふうちゃんの積極的なアプローチと、金時くんの決して怒らない寛容力のおかげで、2匹は同じ屋根の下で暮らす猫同士仲良くなっていったのだそう。
そして、並んでごはんを食べる姿にも大きな変化があったようです。
「ふうはお迎えした頃ゴハンを食べるのが下手でしたし、取られまいと茶碗に前足をつっこんで唸りながら食べていました。それが、今は金時と並んで落ち着いて食べているので、すっかり我が家に馴染んでくれたなぁ、金時にもこんな小さな頃があったなぁと、幸せを感じます。」
(飼い主さん)
猫たちへの愛情が伝わってくるエピソードを明かしてくれた飼い主さん。最後に猫と暮らしていて感じることを聞いてみると、「猫は付かず離れず、とても心地よい距離で接してくれます。お互い気を使いすぎることもなく、ただそこに寝そべっている猫を眺めているだけで、私たちは笑ったり元気になれたりします。」と、良い関係性を築きながら日々癒やされている様子。
一方、これ以上猫の数を増やすことは考えていないのだそうで、「金時とふうを寿命で看取りたいと思っています。猫たちにこの飼い主で「まあよかったかな」と思ってもらえるようになりたいです。」と終生飼育への思いについても語ってくれました。
取材協力:ももんが(@g31_vx)さん