【秋の風物詩】朝露で濡れた体をストーブで乾かしている猫ちゃん、その後ろ姿が趣たっぷりで可愛すぎるとSNSで大反響

秋から冬にかけて寒くなってくると、人間だけでなく猫にとっても暖房器具が恋しい季節。

布団にくるまる猫のイメージ写真
猫は寒さが苦手なのニャ

日本の家庭で最も多く使われている暖房器具はエアコンで、部屋全体を暖かくしてくれる便利なアイテム。それに対してストーブやコタツなどは暖められる範囲が狭い反面、猫が快適な場所を求めてやってくる姿が見られるため、季節の移り変わりを感じられる味わい深い一面もあります。

広島県の北部で元野良猫2匹と夫婦で暮らしているlino(@linotree_)さんは、今の時期になると早くもストーブが欠かせない季節。そして夜から朝にかけて空気が冷え露(つゆ)がおりやすい時期でもあることから、先日、猫ちゃんが朝露でしっとり濡れてしまった体をストーブで乾かしている姿を目撃したと言います。

朝露で濡れた体をストーブで乾かす三毛猫
その瞬間を撮影した写真がこちら

暖色系の優しい光がぼんやり灯る石油ストーブの上には、やかんなどが置かれていて、部屋の中が寒くなってきたことを感じさせるたたずまい。その前には一匹の三毛猫がお行儀よくエジプト座りをしています。

この時、猫ちゃんがどんな表情をしていたのかは分かりませんが、ストーブの熱を一身に受けてじっと座っている様子から、冷え切った体が温められていく心地よさを存分に感じていたことでしょう。その後ろ姿を見ているだけで心がポカポカとして眠くなってきそうな微笑ましい光景です。

この写真がSNSのX(旧ツイッター)へ投稿されると、約3,000件のリポストと25,000件を超える”いいね”を獲得。
写真を見たユーザーからは「とってもかわいい」「冬の風物詩」「ストーブとお話してる」「柄がとても良い」など共感のメッセージが寄せられています。

それにしてもこの猫ちゃん。

時期やタイミングによってはお家のストーブが点いていなかった可能性もありそうですが、その場合は濡れた体をどうするつもりだったのでしょうか。飼い主さんに聞いてみると「ストーブが点いてないときは濡れたままふとんに入ってくる」のだそうで、飼い主さん的には困ったことになりそうですが、暖かいところを探すのが上手な猫にとっては自然な行動なのかもしれません。

この後、猫ちゃんは濡れた毛が乾くと伸びをして床にゴロンと転がり、からだが温まるまでしばらくストーブの前にいて、日が昇って気温が高くなってきたらベッドの方へ移動していったとのこと。

もう少し寒い時期になると、飼い主さんが出勤する時に消火するまでストーブの前にいるのだそうで、寒さの度合いによって行動が変わるのもまた風情を感じられるエピソードですね。

ストーブで体を乾かしていた猫の名前は「おこめ」ちゃん。

お家に帰ってきて室内に入れて欲しがっている三毛猫
おこめちゃん

飼い主さんのお家にやってきたのは今から3年ほど前で、知り合いが営む喫茶店の外で野良猫が子猫を産み、インスタグラムで里親募集しているのを知ったことから、夫婦で相談して家族として迎え入れることに。

お家のまわりは田んぼと空き家に囲まれた人けのない環境で、おこめちゃんは外に出してもらえるまで大声で鳴きつづけることから、2匹いるうちの一匹だけを半分外飼いしている状況なのだと言います。

そのため、おこめちゃんは毎日夜になると出かけて行き、朝方になると帰宅するという夜勤のような生活スタイル。朝から夕方まで寝て、飼い主さんが帰宅すると煮干しをねだり、そしてまた出かけゆく…というのが日課になっていて、猫らしく自由気ままに生きる姿が微笑ましく感じられる一方で、たびたび猫ちゃんに起こされる飼い主さんはちょっぴり大変そう。

窓から外に出かけていく三毛猫
ちょっと出かけてきますニャ

そんな飼い主さんは、地元産の古材を刃物で削る刳物(くりもの)を製作したり、身近な野山から摘んでくる手づくり野草茶を楽しんだりしながら、猫ちゃんたちとの暮らしを満喫中。

猫に感じる魅力について聞いてみると「猫によって性格が違うのがおもしろいですね。」と語る一方で、「生き物は何でもそうですが、いっしょに暮らす年月が長くなるにつれて信頼関係が育つこところも魅力に感じています。」と、家族のように心を通わせ合える存在であることを明かしてくれました。

取材協力:lino(@linotree_)さん

最近の投稿