目黒に猫と快適に暮らせる賃貸物件が誕生!築40年のビルを猫共生住宅としてリノベーション
東京都目黒区にあるマンションの一部が猫共生住宅としてリノベーションを行い、今月より賃貸入居の受け入れをスタートしています。
これは都会で猫と共生できる空間を創り出すプロジェクト「ねことすまふ」の第1弾として開始された取り組みで、不動産関連事業を手がける株式会社カクセイと、ペットの保護や生活環境を向上させる活動を行っているNPO法人アニマルチェーンが協業。「ペット可」ではなく「ペット歓迎」を意識した住宅を目指し、人と猫が楽しく暮らせるような内装や設備を備えています。
場所は東急東横線の学芸大学駅から徒歩2分ほどの距離にある、鉄筋コンクリート造3階建てのビル。
そのうち2F部分にある1DKの住居2戸(202号室/203号室)が今回の対象物件です。
室内の壁面には、猫が自由に遊んで運動不足を解消できるようにキャットステップが多数取り付けられていて、最上段には透明なクリアボードを設置。
猫の肉球やボディが密着した様子を下から思う存分眺められるようになっているほか、高いところを歩くのが好きな猫のために、窓枠にはキャットウォークも備え付けられています。
また、四方の壁には傷がつきにくい強化クロスを貼付し、猫トイレ置き場も確保するなど、人と猫が快適に暮らせるように配慮した仕様となっています。
その他の設備はユニットバス、洗面台、ウォシュレット、エアコン、2口ガスコンロ、給湯(都市ガス)、収納、カーテンボックス、集合ポスト等。
賃料は専有面積25.0m2の202号室が130,000円、同28.3m2の203号室が145,000円で、共益費はいずれも4,000円。2019年12月2日より入居者を募集しています。
物件名:八木ビル 202号室/203号室
所在地:東京都目黒区鷹番3-4-18
構造 :RC3階建/2階
築年 :1976年8月
交通 :東急東横線 学芸大学駅 徒歩2分/祐天寺駅 徒歩16分
カクセイ社によると、平成29年度の環境省の発表では2012年に施行された動物愛護法の改正もあり、動物の殺処分は減少傾向にあるものの、未だに年間で34,854匹の猫と8,362匹の犬が犠牲となっており、殺処分数を更に減少させるには自治体と民間愛護団体の連携や、ペットと生活できる環境の整備が急務であると指摘。
そのため、猫共生住宅が増えることで賃貸物件を探す猫オーナーの選択肢を増やし、猫と一緒に暮らすことへの支援に繋がるほか、猫が飼いやすい環境をつくることで飼育放棄のリスクを減らし、ひいては間接的に殺処分される猫の減少に貢献できるとの考えから本プロジェクトを推進しているのだとか。
また、同社が2020年5月に竣工を予定している東京都渋谷区に建築中の新築マンション2棟でも猫共生住宅を設置する予定であるほか、大阪・なんばで運営している猫同伴OKのコワーキングスペース「難波ネコネコワーキングスペース」においても、飼い主さんやネコ好きな人がより使いやすく、猫がストレスなく過ごせる環境を同プロジェクトにてプロデュースしていくとしています。
画像提供:Kakusei-inc.