毎月の電気料金の一部が保護猫のために役立てられる「ねこねこ電力」がサービスを開始
全国7つの拠点で保護猫のための施設を運営しているネコリパブリックが新たに、電気代の一部が保護猫支援につながる電力サービス「ねこねこ電力」の提供を開始したと発表しました。
以前は地域で決められていた電力会社としか契約することができなかった電気料金。
2016年の4月に自由化されて以降、さまざまな業種の企業が電力の販売に参入できるようになり、携帯電話料金やガス料金などのセット割引を受けられるものや、ポイントが貯まるもの、クーポン券が配布されるものなど、独自の特典を持つ電力サービスも続々と登場しています。
今回ネコリパブリックが開始したのは、電気代の一部が自動的に寄付されて保護猫活動に役立てられる電力サービスで、利用者は普段どおり電気料金を支払っているだけで家族のいない保護猫たちを支援することができます。
なぜこのような電力サービスを始めたのか。
同社によると、新しいお家を探している保護猫がたくさん存在する現状を知りながらも、「猫の飼育が禁止されている」「これ以上猫を引き取れない」「金銭的な余裕がない」「猫アレルギーがある」など、さまざまな事情によって自ら手を差し伸べられないことに心を痛めている人が多くいたことから、特別な負担をせずとも現在契約している電力会社から切り替えるだけで保護猫を支援できる仕組みを考案するに至ったのだとか。
電気料金は普通に生活しているだけでも発生するため、利用者はスマートフォンを充電したり、エアコンを付けたりといった普段どおりの生活をしているだけで電気料金の一部がネコリパブリックへと寄付され、そのお金は保護猫たちの食費や医療費、店舗などの家賃や光熱費、譲渡会の開催費用などに充てられる仕組みとなっています。
今回のサービスは利用者の負担になりにくいだけでなく、電気料金の一部という形で「毎月&継続的に」寄付が発生するのもポイント。
人間に保護された猫たちは過酷な環境で生活していたことから辛い経験をしている子が多く、そうした保護猫たちの心をケアしながら慎重に信頼関係を深めていく必要があり、里親への譲渡に至るまでにはどうしても時間がかかってしまいます。一方、こうした保護猫のために活動を行っている団体を支援したいと思っても、金銭的や肉体的な負担が伴ってしまうと一過性のものになりがち。
そのため、電気料金を払うだけで支援できる仕組みは、支援を必要とする団体および支援をしたいと思っている人、双方にとって持続的なメリットがあると言えそうです。
この「ねこねこ電力」サービスは戸建やマンションなどの住居(賃貸 or 持ち家どちらでもOK)はもちろん、お店や病院、工場といった施設でも現在の電気契約から切り替えることができるほか、既存の大手電力会社(東京電力や関西電力など)から契約を切り替える場合は、電気代の5%が割引となるサービスも受けられるため、寄付をしつつ電気代も抑えることができます。
本サービスの申込は、電力小売事業者である株式会社レジェンド電力のホームページ(legend-power.co.jp)で受付中。
同社のHPでは「ねこねこ電力」以外にも、「かぎしっぽ保護猫応援電力」「保護猫 moco moco電力」「人と動物の命を繋ぐ電力」「わんにゃんレスキュー電力」など、保護猫や保護犬の支援に繋がる電力サービスがいくつか販売されていますので、興味のある人はチェックしてみては。
⇒ネコリパブリックECサイト
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