人と猫の幸せには色んなカタチがあるニャ…心温まる17の実話でつづった書籍「寄りそう猫」
人と猫は寄り添い合ってしあわせになる、その共生のあり方を心温まる17の実話でつづった書籍「寄りそう猫」が7月11日(木)に辰巳出版より刊行されました。
老人ホームで暮らす猫や、漁港で暮らす猫、保護猫カフェで暮らす猫など、むかしは元野良猫や捨て猫だったけれど、いまは幸せに暮らしている猫たちとそれに寄り添う人々。その「寄りそうカタチ」や「幸せのカタチ」は実にさまざま。
本書はそんな「猫と人の共生のカタチ」を出会いやエピソードなどを交えながらつづった書籍で、心温まるたくさんの猫ドラマが収録されています。
01 ノネコがやってきた!
02 母さんは、犬
03 1+2で、3兄弟
04 拾った子猫はおばあちゃん
05 忘れ形見
06 あたらしい家族
07 家族のように
08 自由に生きればいいんだよ
09 マリちゃんの「女の一生」
10 ボクは、新入り教育係
11 よれよれの猫
12 ねぎ様はいい女
13 虐待から救われて
14 被災地から来た子
15 陸くんの贈り物
16 里山の仲間たち
17 猫のいるしあわせ
エピソード1は、鹿児島県の奄美大島で人間に接することなく暮らしていた野生の猫(=ノネコ)のお話。
同島では絶滅危惧種のアマミノクロウサギを捕食するという理由から、ノネコを捕獲してセンターに収容し、1週間以内に引き取り手が見つからなければ殺処分するという駆除計画を実施。そんなノネコとして捕獲されながらもボランティアに引き取られ、東京に連れてこられた元野生ネコの2匹は都会の家猫として幸せになれるのか…。
エピソード5は、忘れ形見として家族に残された猫たちの物語。
居場所がない猫を見つけると見過ごせない性分の夫のせいで、どんどん猫が増え続けてしまう一家。しかし夫は病に侵され「猫たちは1匹も手離さないでほしい」との言葉を残してこの世を去ってしまう。猫を触ることができないほど苦手だった妻と残された16匹の猫たち、その3年後の生活とは…。
エピソード15は、猫からの贈り物。
天真爛漫な性格から、険悪な先住猫たちの仲を取り持ってくれるのではないか?そんな理由で家族として迎え入れられた3匹目の猫「陸くん」。飼い主の期待どおり3匹の距離は徐々に縮まっていき、夢の猫団子が見られるかも…と希望が見えた矢先に「陸くん」は病気を発症してしまう。猫が運んできた小さな奇跡と大きなシアワセとは…。
著者は人物ドキュメントや旅エッセイなどの記事を執筆している、ライターで写真家の佐竹茉莉子(さたけ まりこ)さん。
ペット情報サイトのsippo(シッポ)では、各地で出会った猫と寄り添って生きる人々の情景をつづった「猫のいる風景」を、フェリシモ猫部のWEBサイトではブログ「道ばた猫日記」などの連載を手がける傍ら、各地で出会った猫たちの物語を写真と文章で伝えるべく写真展を開催中。これまでに「しあわせになった猫 しあわせをくれた猫」「里山の子、さっちゃん」「猫だって……。」などの書籍を発表しています。
本書では、過去に「猫のいる風景」や「道ばた猫日記」に登場した猫たちに再取材を加えたものや、新たに取材をおこなったものなど、猫と人が「寄りそう」情景を17のストーリーと共に収録した書籍で、寄りそう人や仲間を持たない境遇にいる猫たちにも思いを馳せ、手をつなぎ合いたいとの著者の思いが込められています。
著者:佐竹茉莉子
仕様:A5判・144ページ・オールカラー・平綴じ・右開き
発売:2019年7月11日(木)
出版:辰巳出版株式会社
価格:1,296円(本体1,200円)
©TATSUMI PUBLISHING 2019.