日本を代表するホラー漫画家、伊藤潤二さんの「猫日記 よん&むー」未収録作品が特別公開中
ホラー漫画家の伊藤潤二さんが2009年に発表した猫マンガ、「伊藤潤二の猫日記 よん&むー」の未収録作品が特別公開されています。
伊藤潤二さんは、これまでに8作も映画化されている大人気シリーズ「富江」を始め、「うずまき」「闇の声」「魔の断片」など、数々の恐ろしい作品を世に送り出してきた、日本を代表するホラー漫画家。
2018年の1月7日からは、TOKYO MXテレビにて新作アニメ「伊藤潤二『コレクション』」の放映が決定しており、ますます注目を集めていますが、実は知る人ぞ知る愛猫家。過去には、実話を元にしたエッセイコミック「伊藤潤二の猫日記 よん&むー」という作品を出版しています。
この作品、ホラー漫画家として著名な伊藤さんにしては珍しいお笑い猫マンガで、「よん」と「むー」は過去に飼っていた猫の名前。
もともとは犬派だったという伊藤さんですが、同居する婚約者の希望でノルウェージャンフォレストキャットの仔猫「むー」と、呪い顔で甘えん坊猫の「よん」、2匹の猫を飼うことに。猫たちにぞっこんになってしまう伊藤さんとは裏腹に、全く懐いてくれない猫・・そんな日常を描いたギャグマンガです。
とは言っても、絵のタッチは伊藤さんのホラー作品そのもので、笑いと恐怖が入り乱れる異色の内容。ホラーな作風とギャグ漫画のギャップに虜になる人が続出し、本記事の執筆時点では同書のAmazonカスタマーレビューが156件、平均点が5点満点中4.8という人気ぶり。
ちなみに作中に登場する婚約者は現在の奥様であり、代表作「ばけねこぞろぞろ」など、コワ可愛い猫の妖怪画で知られる石黒亜矢子さん。ご夫婦そろってネコ好きな作家さんなのですね。
そんなお二人と猫たちが繰り広げる「猫日記」の未収録作品が掲載されているのは、マンガ試し読みサイトの「ソノラマ+(プラス)」。
このたび実施したサイトの大幅リニューアルを記念して、12月20日に発売されたばかりの書籍「伊藤潤二研究 ホラーの深淵から」の中から、特別に作品の一部が限定公開されています。
出典元の「伊藤潤二研究 ホラーの深淵から」は伊藤さんの画業30周年を記念して発売された書籍で、イラストギャラリーや2万字におよぶロングインタビューをはじめ、主要な30作品を徹底解説。
その他にも「よん&むー」を始めとする単行本の未収録作品、高橋留美子さんや諸星大二郎さんら人気漫画家による特別寄稿、奥様である石黒亜矢子さんのインタビューなども収録されている、ファンの方やホラー漫画好きの方には読みごたえのある内容となっています。
また、2017年12月31日までの期間は、「ソノラマ+」の公式Twitterアカウント(@sonoramaplus)をフォロー&リツイートした人の中から、抽選で伊藤潤二さんのサイン入り複製原画があたるキャンペーンも開催されています。
興味のあるかたはぜひチェックしてみては。
出典:prtimes.jp