猫の数はニャンと人口の4倍以上!大分最南端の猫島「深島」で全頭に不妊手術を実施中

犬猫の殺処分ゼロを目指して全国で不妊手術の奨励事業を展開している公益財団法人・どうぶつ基金が11月5日から7日にかけて、大分県にある猫島「深島(ふかしま)」で全頭に不妊手術するプロジェクトが実施されています。

九州・大分の猫島「深島」で島の猫全頭に無料で出張TNR不妊手術を実施 by どうぶつ基金
大分県佐伯市に属する「深島」

深島は大分県の最南端に位置する、ひょうたん形をした周囲4.0kmほどの小さな島。

九州本土から比較的近くに位置しながらも豊かな自然が広がり、島全域が国定公園に指定されていて、ダイビングや磯釣りの名所として知られています。

大分県の最南端に位置する猫島「深島(ふかしま)」
自然豊かな深島

一方、島の人口がわずか18名(2019年10月時点)なのに対して、住んでいる猫の数は推定80頭。

時間を忘れてゆったりと猫に癒される「猫の楽園」としてテレビやソーシャルメディアなどで取り上げられると、全国から多くのネコ好きな人々が訪れるようになり、近年は「猫島」としての知名度が高まっています。

大分の猫島「深島(ふかしま)」にいるたくさんの猫たち
人間よりも猫が多い島なのニャ

唯一の交通手段である定期運航船で島に降り立つと、観光客に近寄ってくる人懐っこい猫も多く、猫を目当てに訪れる人には嬉しい反面、ケンカで怪我をしたり健康状態のよくない猫も多く見かけられます。

島の人口より猫の数の方が多い大分の猫島「深島(ふかしま)」
高すぎる猫密度
観光客に近寄ってくる野良猫たち by 大分県の猫島「深島(ふかしま)
前のめりなニャンコも


そんな猫たちに、ご飯をあげたりワクチンを投与したりするお世話は島民が自費で行っており、今年に入ってからは、島内にいる猫の名前や写真を一頭ずつ紹介する「深島ねこ図鑑」を作成して販売するなどの取り組みも実施。

しかしながら島民の多くは高齢者で、将来的には継続的にお世話をするのが難しくなると予想されることから、どうぶつ基金に対して全頭の不妊去勢手術を求めていました。

今回の手術はそうした島の要請に同基金が応える形で開始されたプロジェクトで、11月5日(火),6日(水)、7日(木)にかけて獣医やボランティアらによる出張TNR(※)手術が無料で行われています。

※野良猫を捕獲し(=Trap)、避妊去勢手術を施し(=Neuter)、元の場所に戻す(=Return)活動のこと

猫に不妊手術を施している様子 by どうぶつ基金
不妊手術イメージ

<スケジュール>
11月5日 猫の捕獲、会場設営、準備
11月6日 手術日
11月7日 午前中に獣医による猫の術後チェック→元いた場所にリリース

深島の猫たちに不妊手術を行うにあたって、どうぶつ基金からは2つのメッセージを発信。

一つは手術前後となる11月5日〜11月7日の期間は、観光目的の来島を避けて欲しいということ。もともと島には1日3便しか船が運航しておらず、かつ本プロジェクトの期間中は関係者の乗船が優先予約されているため、一般客による乗船が困難になると予測されるほか、猫は手術のために捕獲されてしまうため島に渡っても通常より会える機会が少なくることが理由として挙げられています。

もう一つは、今回の深島以外にも全国から野良猫の無料不妊手術の依頼が殺到しているものの、運営資金の大半は寄付金で成り立っており、現状では依頼の多さに対して手術資金が不足していることから幅広い寄付を呼びかけています。

(C) doubutukikin

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