環境大臣賞はオッドアイの白猫ちゃん!命を救われた犬猫の写真コンテストが受賞作品を公表
殺処分される寸前に救われた猫や犬などの動物を被写体とした「いのちをつないだ♡ワンニャン写真・動画コンテスト2020」の受賞作品が公開されました。
このコンテストは「買わずに飼ってね」がコンセプト。
猫や犬を飼いたいと思った時にペットショップなどの業者から買うのではなく、保護された動物の里親になったり地域猫の世話をする選択肢があること、そしてその素晴らしさを知ってもらうことを目的に2010年から毎年開催されており、公益財団法人「どうぶつ基金」が主催しているほか、環境省や大阪府などの公共機関も後援。
著名デザイナーの森田恭通さん、上方落語協会会長の桂文枝さん、はっちゃん日記などで知られる写真家ユニットの八二一(はにはじめ)さんら審査員によって応募の作品の中から優秀作品を選定し、各賞に選ばれた作品の応募者には賞金や賞品などが贈呈されています。
例年は入賞作品を会場に展示する写真展も同時に開催されていますが、2020年の今年は新型コロナウイルスの影響により中止が決定。代わりにWEBで作品が公開されており、本記事ではその中から猫を被写体とした作品を撮影者のメッセージと共にご紹介します。
<対象となる被写体>
行政からの譲渡、動物愛護団体や個人ボランテイアから譲渡された猫、町で保護した猫、さくら耳のさくらねこや地域猫が対象。ペットショップなど、業者から購入した猫は対象外。
環境大臣賞
<作品メッセージ>
熊本で保護されたお母さん猫が子供を産んだのが、震災の翌日でした。余震の続く中、あちこちにもらわれた子猫のうちの1匹が”珀”でした。最初福岡の方にもらわれ、滋賀県の我が家に来たのは1歳を過ぎてからでした。当初は緊張していましたが、4才になった今ではこんなに無防備な姿で我が家の王様になっています。
理事長賞
<作品メッセージ>
今年の初夏に一つの命が救われた瞬間を実際の場所で再現した動画作品です。新しい家族と出会ったノア。 飼い主さんご本人が出演。タイトルの「 STOP 」とは、殺処分ストップ、繁殖業者からの購入ストップ、私生活では気にもとめ私生活では気にもとめない事や、助けを必要とする動物達の事に足を止め、少しでも心がむいてもらえるように願いを込めた映像を制作させて頂きました。
審査員特別賞
<作品メッセージ>
さくらねこにしてくれたお婆ちゃんはもう居ないけど、優しいおばちゃんが毎日ご飯を持って来てくれます。人懐っこくて可愛いねって良く言われるよ♪お婆ちゃんの分まで頑張って生きてくから安心してね。
いのちつないだニャンコ部門 入選(例)
<作品メッセージ>
出会いは2020年3月24日(火)。地元の居酒屋さんにて保護されていたたねこちゃんです。
最初は地元掲載サイトで見かけ、連絡してみた所「首が普通の猫ちゃんより曲がっておりますが、それでもよろしければお願いいたします」とご連絡をいただきました。実際会ってみるとその首の曲がりが逆にチャームポイントとなり、かわいさを覚え譲渡していただくことになりました。彼と出会うまでにたくさんの人を経由して出会ったため、非常に思い出深いねこちゃんです。買う猫ちゃんじゃなくて、「飼う」ことの大切さを今学んでいます。
さくらねこ部門 入選(例)
<作品メッセージ>
某、お寺に住むネコ名前を サクラ 女の子です。この顔の通り、天真爛漫に生きてます。カラスが寄ってこようもんなら、跳びかかり!ボスネコがそばにいても気に入らないと、パンチ!!お腹がすいていると、ニャーニャーないてご飯の催促。でも食べ終わると、満面の笑顔を見せてくれます。人間で言う、少しわがままなお嬢さんでしょうか?これくらいのわがままなら、いつまでも聞いてあげたいですね。
公式サイトの結果発表ページ(contest-2020.doubutukikin.or.jp/award)では、各賞の受賞作品および入選作品を閲覧することができます。
<参考>
・人と猫が一緒に幸せになれますように…猫愛あふれる写真にポエムを添えた写真集「猫は家族」
・虐待された過去を持つ猫に訪れた幸せの日々…大反響の漫画を書籍化「3本足のしじみちゃん」
・スマホを片手に読むとさらに楽しい!猫の命をつなぐ9年間の記録本「のぞみさんの保護猫日記」
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