猫と一緒にタイムトラベル!当時の暮らしぶりをマンガで体験できる「ニャンと明治時代はこうだった」

主人公の猫キャラが過去の日本を案内してくれるコミックエッセイ「ニャンと明治時代はこうだった ~おかしな猫がご案内~」が8月30日に刊行されました。

書籍「ニャンと明治時代はこうだった ~おかしな猫がご案内~」の表紙

本書はツアーコンダクターで白猫キャラの「猫田」さんが、あらゆる時代にタイムトラベルして当時の日本を案内するコミックエッセイで、2015年に刊行された「お江戸はニャンとこうだった」、2017年に刊行された「ニャンと室町時代に行ってみた」に続く、おかしな猫がご案内シリーズの第3弾となる書籍です。

コミックエッセイ「ニャンと明治時代はこうだった ~おかしな猫がご案内~」の目次

今回は歴史ファンの中でも人気の明治時代にフォーカス。

内容は明治時代の「家の間取り」「洋食」「化粧」などの日常生活に関するものから「男女観」や「排外主義」といった考え方まで、ペリーの黒船来航により異文化と出合った当時の生活や文化を分かりやすく紐解いていきます。

コミックエッセイ「ニャンと明治時代はこうだった ~おかしな猫がご案内~」の中面イメージ

西洋に追い付け追い越せと奮闘する当時の日本人には、どこか現代の私たちにも通ずる価値観が散見され、読みやすくも発見に満ちた内容となっているほか、各章のコミックにはそれぞれコラムが付属しており、明治時代の意外な実態を文章でもじっくりと解説。

<目次>
◯プロローグ
◯第1章 明治時代の化粧法 美しい? それともヘン?
 コラム1 明治に確立された男らしさ
◯第2章 明治時代の差別意識はどうだった?
 コラム2 文明開化で英語教育ブームが到来
◯第3章 当時のお風呂事情って快適だったの?
 コラム3 湯治場から観光地へ発展した温泉
◯第4章 明治時代の男女観をのぞき見してみよう!
 コラム4 明治時代の結婚と恋愛事情
◯第5章 意外? 庶民の家はどんな感じだった!?
 コラム5 靴は脱ぐことをやめなかった日本人
◯第6章 明治時代は、刺青は一般的だった!?
 コラム6 お雇い外国人ベルツの刺青論
◯第7章 当時と現在、「洋食」に違いはあった?
 コラム7 西洋料理のマナーに四苦八苦

例えば第1章のコラムは「明治時代に確立された男らしさ」について。

現代では女性のものと思われがちな化粧ですが、過去には公家や武士など、男性も権力や財産の証として女性以上に化粧に力を入れてきた歴史があり、そこに大きな変化が訪れたのが明治時代。

当時、富国強兵をスローガンに掲げる明治政府にとって、兵力や労働力となる男性はオシャレに気を取られすぎてはならないといった方針から「散髪脱刀令」を発令して髪型は長髪から短髪へ、また、西欧のブームもあってヒゲをたくわえる習慣が復活した一方で、男性はオシャレに気を使う姿を人前で見せてはならないという風潮も確立していき、化粧は女性のものとして位置づけられるようになっていった経緯が解説されています。

その他にも明治時代の知られざる実態をコミックとコラムでたっぷりと紹介。

コミックエッセイ「ニャンと明治時代はこうだった ~おかしな猫がご案内~」のページサンプル

「猫田」さんと一緒にゆる~くタイムトラベルしながら当時の暮らしぶりを面白おかしく体験できる、そんな一冊となっています。

<著者:もぐら>
哺乳綱トガリネズミ目モグラ科モグラ属。最近引きこもりに磨きがかかっている。だがしかしこれこそ正しいモグラの姿であると自負している。愛媛県松山市の片田舎在住。ペットは猫のさくら。近所のペットショップにある「猫のおもちゃ」のほぼすべてをさくらに飽きられてしまい、どうしたものかと悩んでいる。現在は水中眼鏡のヒモ部分で遊んでもらっている。猫田さん登場、おかしな猫がご案内シリーズとして「お江戸はニャンとこうだった」(小社刊)も好評発売中。他の著書に「うちのトコでは」(飛鳥新社)、「御かぞくさま御いっこう」「ご当地あるあるワイドSHOW」(竹書房)、旅エッセイコミック「トコトコ」シリーズなどがある。
書名:ニャンと明治時代はこうだった ~おかしな猫がご案内~
仕様:A5判並製/192ページ
価格:1,200円(税抜)
発売:2019年8⽉30日(⾦)
出版:KKベストセラーズ

(C) KK Bestsellers

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