37の国と地域を厳選!犬猫写真家・新美敬子さんの新しいフォトエッセイ「恋する猫さんぽ」
写真家・新美敬子さんの新しいフォトエッセイ「恋する猫さんぽ」が7月7日に刊行されました。
著者の新美敬子(にいみ・けいこ)さんは、世界を旅して出会った猫や犬と人々の関係を写真とエッセイで発表し続けている犬猫写真家の方。
これまでに「猫旅」「ありがとう 猫が贈る言葉」など50冊以上の著作を発表しているほか、「いやしネコ大賞」など猫のフォトコンテストで審査員を務めたり、雑誌への寄稿など多彩な活動を行なっています。
また、自宅では5匹の猫を飼っている愛猫家。
そんな新美さんは「世界の猫と出会いたい」という一心で旅をはじめ、これまでに訪れている国はニャンと70以上にのぼります。
本書はそのうちフランス、イタリア、クロアチア、マルタ島、トルコ、中国、タイ、日本の田代島など、37の国と地域を厳選してまとめた書籍。看板猫にお昼寝猫、男前猫などなど、その土地で愛されたくましく生きる猫の姿や、そのエピソードに思わず笑顔になるフォト・エッセイです。
人が旅をするのにはバカンスやグルメ、アドベンチャーなど、いろいろな目的があると思いますが、猫好きの人なら断然「猫旅」「猫さんぽ」をオススメすると言う新美さん。旅先では性格や心情、毛並み、暮らしぶりが異なるさまざまな猫たちに出会い、お世話をしている人たちから猫の名前やエピソードを聞いていきます。
旅を通じて猫だけではなく、その地域の歴史や人々のこだわり、気質などを感じることができたのは、猫の存在があったからこそだと言います。
中には、猫をきっかけに話の輪が広がり、思いがけない発見につながることもあったのだとか。
そしてどの国にも共通していたのが、お国柄や話す言葉はちがっても、猫を愛する気持ちに変わりはないということ。
本書には、旅を通じてそんなことを感じた新美さんが1枚1枚気持ちを込めてシャッターを切った写真が、さまざまなエピソードともに収録されています。
「そしてその写真はきっと、次の素晴らしい旅へと、あなたを誘ってくれるでしょう。」とは、本書のあとがきにある著者の言葉。
本書を読めば思わず猫と出会う旅に出たくなる、旅好きな人は旅の仕方に変化が現れるかもしれませんね。
また、本書には撮影のアドバイスも収録されているので、猫を上手に撮影したいという人にも参考になりそうです。
画像提供:中央公論新社